リアルな"空男たち"による特別なフライトを。そんな「空男ソラダン MEN's FLIGHT」が6月3日、講談社週刊モーニングで連載中の漫画「空男ソラダン」から飛び出してきたふたりのキャラクターと共に、スターフライヤーの北九州=羽田線で開催された。

  • (左から)関谷尚幸さん(24歳/2016年4月入社)、西山淳さん(37歳/2010年5月入社)、田中應如(40歳/2016年4月入社)さんの3人の"空男"が「空男ソラダン MEN's FLIGHT」を担当

    (左から)関谷尚幸さん(24歳/2016年4月入社)、西山淳さん(37歳/2010年5月入社)、田中應如(40歳/2016年4月入社)さんの3人の"空男"が「空男ソラダン MEN's FLIGHT」を担当

スターフライヤーには9人の"空男"が乗務

漫画「空男ソラダン」は、高卒18歳の男子CAを描いた連載漫画で、6月22日には第3巻が発売される。今回のフライトは第3巻発売を記念して講談社側より打診されたものだが、同じタイミングでスターフライヤーの客室乗務員・関谷尚幸さん(24歳/2016年4月入社)からも提案があり、6月3日にSFJ76便(09:00北九州発/10:35羽田着)とSFJ77便(11:15羽田発/12:55北九州着)の1往復2便において実現された。

  • SFJ77便(11:15羽田発/12:55北九州着)は乗客150人(+幼児ひとり)の満席に

    SFJ77便(11:15羽田発/12:55北九州着)は乗客150人(+幼児ひとり)の満席に

スターフライヤーには現在、客室乗務員は150人おり、その内、男性客室乗務員は9人となっている。これまでも路線繰りの中で男性客室乗務員が乗務するフライトはあったものの、今回のようにイベントとして実施するのは初めの取り組みとなる。SFJ77便(11:15羽田発/12:55北九州着)を担当した客室乗務員は関谷さんと、西山淳さん(37歳/2010年5月入社)、田中應如さん(40歳/2016年4月入社)の3人の"空男"が担当。ちなみに、機長と副操縦士も男性が担当し、乗客150人(+幼児ひとり)の満席で飛び立った。

  • SFJ77便には「空男ソラダン」の作者・糸川一成さんも搭乗した(写真左)

    SFJ77便には「空男ソラダン」の作者・糸川一成さんも搭乗した(写真左)

今回の特別便は、搭乗者全員にスターフライヤーの制服を着用した「空男ソラダン」の主人公カケルとはなのイラストが描かれた限定ポストカードをプレゼントするという特典付き。さらに、搭乗者の中から抽選で各便15人に、作者・糸川一成さんのサイン入り単行本「空男ソラダン」の1、2巻のプレゼントも用意されていた。抽選はチェックイン時にスタッフの方で実施されたため、搭乗者は機内でサプライズプレゼントという流れになっていた。

  • 3人の"空男"に柔らかい笑顔で出迎えられた

  • 搭乗者全員に、フライト便も記された「空男ソラダン」限定ポストカードをプレゼント

    搭乗者全員に、フライト便も記された「空男ソラダン」限定ポストカードをプレゼント

  • さらに抽選で各便15人に、作者・糸川一成さんのサイン入り単行本「空男ソラダン」の1、2巻もプレゼント。スターフライヤーデザインのバッグもかわいらしい

    さらに抽選で各便15人に、作者・糸川一成さんのサイン入り単行本「空男ソラダン」の1、2巻もプレゼント。スターフライヤーデザインのバッグもかわいらしい

男性3人ならではの特別なサービス

機内では通常フライと同様、スターフライヤー自慢のドリンクが振舞われる。オリジナルブレンド「タリーズコーヒー」は4月1日にはリニューアルされたばかり。

  • フライト時間は約1時間40分。ゆっくり一杯をいただくにはちょうどいい時間だ

    フライト時間は約1時間40分。ゆっくり一杯をいただくにはちょうどいい時間だ

9年ぶり3代目となる一杯は、グァテマラをメインにコロンビア、ブラジルの3種の豆がブレンドされており、酸味と深いコクが特長。一緒に提供されるチョコレートがまた、いい味を出している。青森県産のリンゴのみをすりおろして絞ったアップルジュース「希望の雫」もまた、機内時間をちょっと優雅なものに変えてくれる。

  • オリジナルブレンド「タリーズコーヒー」は3代目に突入。ガレチョコレートがまたいい

    オリジナルブレンド「タリーズコーヒー」は3代目に突入。ガレチョコレートがまたいい

  • アップルジュース「希望の雫」もまた、特別な一杯。ドリンクには、ミネストローネやオニオンスープ等もある

    アップルジュース「希望の雫」もまた、特別な一杯。ドリンクには、ミネストローネやオニオンスープ等もある

今回のフライトは特別チャーター便ではなく、通常運航便にて行われたため、搭乗して初めてそんな特別なフライトだったと知る人もいたようだ。ちょうどこの日、北九州では「「ロボティクス・メカトロニクス講演会2018」が開催されており、その講演会に参加するために搭乗したらサイン入り単行本が当たってびっくりという人も。「この機会に読んでみます」と笑顔で話してくれた。

  • 全便・全席レザーシートで、全席にモニターと電源(コンセント、USB)が付いている

    全便・全席レザーシートで、全席にモニターと電源(コンセント、USB)が付いている

  • スターフライヤーの本拠地・北九州空港が目の前に

    スターフライヤーの本拠地・北九州空港が目の前に

特別フライトは予定通り、12時55分に北九州空港へ到着した。スターフライヤーの松石禎己社長に出迎えられながら降り立ったロビーには、「空男ソラダン」のカケルとはなの等身大パネルを設置。男性客室乗務員との写真撮影会場として設けられていたものの、先にカケルとはなとの撮影を楽しんでいる人も多かったようだ。

  • SFJ77便は定刻通り、12時55北九州分に北九州空港へ到着した

    SFJ77便は定刻通り、12時55北九州分に北九州空港へ到着した

  • 空港では横断幕でスタッフがお出迎え

    空港では横断幕でスタッフがお出迎え

  • 松石禎己社長もカケルとはなと一緒に

    松石禎己社長もカケルとはなと一緒に

  • SFJ77便を担当したスタッフと松石社長、そして、作者の糸川さん

    SFJ77便を担当したスタッフと松石社長、そして、作者の糸川さん

フライトの発起人のひとりである関谷さんは、「男性客室乗務員だけで乗務するのは初めてでしたが、男性3人ならではの特別なサービスができればと思い、いつもと違った心持ちで乗務に当たりました。今後も多くの方にスターフライヤーのサービスを知ってもらえるとうれしいです」とコメントしてくれた。実際、機内の頭上荷物収納棚に荷物を上げようとした際もすぐに手を貸してくれ、「荷物をお預かりしましょうか。中に壊れやすいも物はございませんか」と、柔らかい笑顔でサポートをしてもらえ、心強さを感じた。

  • 柔らかい笑顔と気遣いを、一つひとつのサービスから感じられた

今後の両社のコラボレーションに関しては未定だが、10月28日に始まる冬ダイヤから台北(桃園)=北九州/福岡/中のから1日1往復で国際線再参入を目指すスターフライヤーの新しい挑戦にも期待したい。

  • 「空男ソラダン MEN's FLIGHT」を支えた空の男たち

    「空男ソラダン MEN's FLIGHT」を支えた空の男たち