2月8日から北九州=那覇線の期間限定運航を延長、10月からの冬ダイヤ期間中に台北(桃園)=北九州/福岡/中部線を就航するなど、国内・国際ともに路線拡張を目指しているスターフライヤー。「北九州の翼をもっと首都圏の人に知ってもらいたい」という想いから、2月9日に東京・有楽町の東京交通会館2階にアンテナショップをオープンした。

  • 東京・有楽町にスターフライーヤー初の常設アンテナショップ誕生

    東京・有楽町にスターフライーヤー初の常設アンテナショップ誕生

首都圏の人々に本物志向の翼を

スターフライヤーは2016年11月より、同じ東京交通会館の6階「北九州市東京事務所(ひまわりテラス内)」に期間限定でアンテナショップを展開。スターフライヤーとともに、地元・北九州の情報を発信する空間となっていた。従来の施設は6階のオフィスエリアということもあり、一般の人が気軽に立ち寄れる空間というよりは、スターフライヤーファンの人や別の予定で訪れた人が飛行機空間に惹かれて来場する、というケースが多かったという。

  • 東京交通会館2Fにあるため、一般の人もより気軽に訪れられる

    東京交通会館2Fにあるため、一般の人もより気軽に訪れられる

スターフライヤーは期間限定のアンテナショップのほか、2017年9月には銀座のタリーズコーヒープライムファイブ東急プラザ銀座店にて「輝く人の、STARFLYER」写真展を企画、また、2018年1月には代官山で「STARFLYER Black BREWERY」と題してスターフライヤーのブランド価値を感じられる体験型のイベントを実施してきた。

今回、東京にアンテナショップを常設することに対して代表取締役社長執行役員の松石禎己氏は、「特に目標来場者数などは設けず、ショップ自体の売り上げを伸ばすということではなく、まずはお客さまに入ってもらい、スターフライヤーを感じてもらうことが第一」と語る。

  • 代表取締役社長執行役員の松石禎己氏

    代表取締役社長執行役員の松石禎己氏

常設ショップを展開する意義としては、「ビジネスパーソン以外の方々にも、『高級感あふれる空間で、大手ほど運賃が高くないエアラインがある。じゃ、一回乗って九州でも行ってみようか』と思ってもらえれば、我々も開設した意味があるのではと思っている」と松石氏は言う。スターフライヤーはビジネスパーソンをターゲットとしているが、日中便の利用率を上げるという意味でも、首都圏の幅広い層に向けた認知度向上と利用促進を今後の経営戦略として位置づけている。

  • スターフライーヤーの高級感をそのまま表現

    スターフライーヤーの高級感をそのまま表現

ブラックミラーで機内をそっくり表現

今回、一般の人が立ち寄りやすい2階に展開されており、また、常設のアンテナショップとして、デザインも刷新された。スターフライヤーの黒と白の世界を表現したショップ内には、機体を模した空間の中に大型スクリーンと実際に使われている機内黒革シートを配置し、その側には機内販売商品とショップ限定商品の物販エリアを設け、このふたつのエリアでスターフライヤーの疑似体験を促す。

  • 実際は半面しかないが、ブラックミラーの効果で3-3のシートになっているよう見える

    実際は半面しかないが、ブラックミラーの効果で3-3のシートになっているよう見える

空間デザインを担当したBESOのヘッドデザイナーである伊藤大翼氏はまず、限られた空間でどのような演出ができるかということにこだわったという。例えば、機体を模した空間にはブラックミラーを用いることで、天井の照明とシートが反射し、まるで実際の機内同様、3-3のシートが2列並んでいるように見える。

  • 開業時はプレートがあるだけだが、今後はシートの背面にもスクリーンを設置したいという

    開業時はプレートがあるだけだが、今後はシートの背面にもスクリーンを設置したいという

通常であればシートの背面に設置されているスクリーンは、前方に設けられた大型スクリーンで表現。松石氏としては今後、シートにもスクリーンを設置することで、実際の使用感を体験してもらいたいと話す。大型スクリーンでは、スターフライヤーのオリジナルセイフティビデオ等が上映され、2011年より展開されていた、懐かしの「スターフライヤー忍者」にも会うことができる。

  • 「スターフライヤー忍者」にもここで会える

    「スターフライヤー忍者」にもここで会える

物販エリアでは、機内で販売している「博多あまおう・八女玉露 チョコサンド」(1,000円)や「かしわごはんの素」(500円)、また、機内ドリンクの詰め合わせ(500円)、キーホルダー(1,000円)などがそろう。中でも、飛行機模型(4,000円~)やクリップ(500円)、初代制服の人形(5万円)などは、ショップ限定商品となる。その側には非売品のコラボウォッチなどが展示されている。

  • 機内販売のほか、飛行機模型や人形などのアンテナショップ限定の商品もそろう

デザインにおいてもうひとつ、スターフライヤーを感じる本物志向を大切にしている。カウンターには小倉特産の小倉織を使用し、ペンダントライトは福岡のグラス作家・青木耕生氏の特注雪花ランプを設置。カウンターの壁面は光沢のあるギャラクシーストーンの石材シートで作られている。また、機体を模したデザインは鉄でできており、その上にレーザーカットでスターフライヤーのロゴがデザインされている。

開業記念のイベントも

オープン日の9日は、来場記念として先着300人にスターフライヤーのオリジナルデザインが施されたコースターをプレゼントする。さらに3月31日までは、交通会館内でスターフライヤー就航地関連施設を回るスタンプラリーを実施。各施設に設置のスタンプ台にてスタンプを押し、スタンプが貯めてスターフライヤーのアンテナショップに設置されている専用応募箱に投函すると、往復航空券や就航地の特産品などが合計50人に当たる。

  • 先着300人にオリジナルデザインのコースターをプレゼント

    先着300人にオリジナルデザインのコースターをプレゼント

来場者様特典として、往復の航空券と宿泊施設を自由に組み合わせできる「公式ダイナミックパッケージ」を、通常のWEBクーポンよりさらにお得に利用できる「アンテナショップ開設記念特別クーポン」をプレゼントする。

アンテナショップにはスタッフが常駐し、シートでの試乗体験もサポートしてくれる。今後は機内ドリンクの試飲や、ときにはCAが駆けつけるようなイベントも予定しており、期間限定の展示などもできればと構想しているという。スターフライヤーアンテナショップの営業時間は10~18時で、不定休。場所は東京交通会館2階(東京都千代田区有楽町2-10-1)となる。

※価格は税込