JR東日本は2017年3月4日に行うダイヤ改正で、高崎線経由の特急「あかぎ」「スワローあかぎ」「草津」の輸送体系を一部変更する。平日の「あかぎ」は「スワローあかぎ」となり、「草津」は時刻変更・停車駅統一などで到達時分の短縮を図る。

特急「あかぎ」「スワローあかぎ」「草津」に使用される651系1000番台

高崎線経由の特急列車は2014年3月から651系1000番台が投入され、全車指定席の特急「スワローあかぎ」(座席未指定券での乗車も可能)もこのときデビューした。「スワローあかぎ」は平日のみの運転で、現在は朝に上り2本、夕方以降に下り8本を設定。「あかぎ」は現在、平日は上り2本のみ、土休日は上り3本・下り2本の運転となっている。

平日の「あかぎ」上り2本のうち、現行の新前橋駅17時34分発・上野駅19時0分着「あかぎ10号」は利用者減少で運転取りやめに。ダイヤ改正後は平日・土休日で列車名を分け、平日は「スワローあかぎ」、土休日は「あかぎ」として運転されることになった。平日の朝通勤時間帯の着席サービス向上を目的に、新たに熊谷駅6時6分発・上野駅7時5分着「スワローあかぎ2号」を設定。これにともない、現行の「スワローあかぎ2号」(前橋発新宿行)以降の列車は号数が繰下げとなる。

特急「草津」は現在、定期列車2往復と臨時列車(土休日を中心に運転)が設定されており、ダイヤ改正で定期列車・臨時列車ともに時刻が変更される。旅行先での滞在時間帯拡大のため、定期列車の上り「草津2号」は運転時刻を2時間繰り下げ、長野原草津口駅13時3分発・上野駅15時26分着に。臨時列車の上り「草津32号」は2時間近く繰り上げられ、長野原草津口駅12時4分発・上野駅14時24分着となる。

速達性を考慮しつつ、利用実態に合わせて停車パターンも変更されることになり、ダイヤ改正後の「草津」の停車駅は上野駅、赤羽駅、浦和駅、大宮駅、熊谷駅、高崎駅、新前橋駅、渋川駅、中之条駅、長野原草津口駅に統一される。これにより、一部列車を除き上野~長野原草津口間の所要時間が6~13分短縮されるという。