JR東日本新潟支社とえちごトキめき鉄道は16日、来春のダイヤ改正の詳細について発表した。ダイヤ改正日は2017年3月4日。この中で、485系を使用し、糸魚川~新潟間に1往復設定された快速列車の運転を取りやめることも明らかにされた。

糸魚川~新潟間の快速列車には、北陸新幹線開業にともない廃止された特急「北越」の485系が使用されたという(写真は2014年12月撮影)

糸魚川~新潟間の快速列車は、北陸新幹線長野~金沢間開業にともなう2015年3月14日のダイヤ改正で登場。485系6両編成を使用して1日1往復運転され、一部グリーン席を備えながら全車自由席の列車で、直江津~新潟間でグリーン席を利用する場合はグリーン料金が別途必要だった。2016年3月26日のダイヤ改正以降は糸魚川駅7時58分発・新潟駅10時33分着、新潟駅17時58分発・糸魚川駅20時39分着で運転されていた。

JR東日本新潟支社管内でE129系の追加投入も進む

今回、JR東日本新潟支社・えちごトキめき鉄道ともに来春のダイヤ改正でこの快速列車の運転を取りやめると発表。これに代わる列車として、信越本線では土休日に直江津駅8時27分発・長岡駅9時35分着の快速列車を設定し、E129系2両編成で運転する。

えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインにおいても、糸魚川~新潟間快速列車に代わる列車として糸魚川駅7時37分発・直江津駅8時19分着の普通列車を設定。現行の泊駅7時15分発の普通列車(直江津行)は快速列車に種別変更され、両列車ともに直江津駅8時27分発の信越本線長岡行快速列車に接続する。夜間には直江津駅21時22分発・糸魚川駅22時3分着の普通列車を新設。直江津駅で信越本線普通列車(長岡発直江津行)と接続を図る。

JR東日本の車両E129系。ダイヤ改正に合わせて追加投入される

えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの車両ET122形

JR東日本新潟支社は2017年3月4日に実施するダイヤ改正で、新型車両E129系の追加投入も進める。信越本線・白新線・羽越本線・越後線への追加投入により、「新潟支社管内普通電車の約8割がE129系新型電車となります」とのこと。あわせて信越本線直江津~長岡間の一部列車はワンマン運転に変更される。新潟支社管内の在来線では、他にも上越新幹線との接続改善、利用状況に合わせた輸送体系の見直しが行われる。

えちごトキめき鉄道のダイヤ改正では、上越妙高駅・糸魚川駅で接続する北陸新幹線に合わせた時刻変更などを実施。日本海ひすいラインでは夕方の通勤通学時間帯の混雑緩和を目的に、直江津駅17時33分発の泊行普通列車、泊駅18時53分発の直江津行普通列車を現在の1両から2両に増やす。これら2本の他にも「車両の運用間合いを活用して両数を増やし、通勤通学時間帯の混雑緩和に努めます」とのこと。