JR四国は28日、「四国まんなか千年ものがたり」の運賃・料金や車内で提供する食事、乗務するアテンダントが着用する制服などを発表した。2017年4月1日から運行開始する。

「四国まんなか千年ものがたり」に乗務するアテンダントの制服も公開

「四国まんなか千年ものがたり」は全車グリーン車指定席の特急列車のため、乗車の際は乗車券の他に特急券とグリーン券が必要となり、特急料金は一律1,180円、グリーン料金は一律1,280円。運賃は区間で変わり、多度津~大歩危間が1,280円、善通寺~大歩危間・琴平~大歩危間がそれぞれ1,090円となる。運賃と料金の合計は多度津~大歩危間が3,740円、善通寺~大歩危間・琴平~大歩危間がそれぞれ3,550円。

行きと帰りで乗降りできる駅が異なり、「そらの郷紀行」の名称で運行する下り(大歩危行)は多度津駅・善通寺駅・琴平駅のみ乗車でき、降車できるのは大歩危駅のみ。「しあわせの郷紀行」として運行する上り(多度津行)は大歩危駅のみ乗車でき、降車できるのは琴平駅・善通寺駅・多度津駅のみとなる。

「そらの郷紀行」で提供される「さぬきこだわり食材の洋風料理」

「しあわせの郷紀行」で提供される「おとなの遊山箱」(日本料理 味匠 藤本)

「そらの郷紀行」「しあわせの郷紀行」ともに地元素材などを使った事前予約制の食事を提供する。「そらの郷紀行」では、金刀比羅宮を運営する「神椿」の料理長が洋食ならではの技法を凝らした「さぬきこだわり食材の洋風料理」(5,500円)、「しあわせの郷紀行」では「日本料理 味匠 藤本」と提携し、徳島県で昔使われていた弁当箱「遊山箱」に地元食材にこだわった料理と地元の甘味を詰め込んだ「おとなの遊山箱」(4,500円)が用意される。

アテンダントの制服デザイン(接客基本スタイル)。春夏用(写真左)と秋冬用(同右)

アテンダントが着用する制服は、さわやかなグレーの春夏用と、黒を基調としたシックな秋冬用の2パターンを制作した。車両コンセプトの「和のたたずまい」を表現するため、スカーフやスカートのプリーツ部分にさりげなく和柄を取り入れた。JR四国として初めて男性アテンダントが乗務するため、女性用とデザインを統一した男性用の制服も作った。