「ボーナス」! 私も経験がありますが、給与とはまた違ったわくわく感があります。日々の生活に必要な最低限のお金は誰しもよくわかっていますので、毎月の給与を大胆消費することは少ないかもしれません。

しかし生活費枠から外れたボーナスをどう使うかによって、その人のライフスタイルや人生設計の度合いがわかるような気もします。日々のお金の使い方も大切ですが、まとまった金額のボーナスの使い方次第で、その後の人生が変わることもあると思います。

ボーナスの使い方は人生設計の中に

あなたのボーナスの位置づけはどのようなものですか? 下記に一例をあげてみましたがどれに近いでしょうか。

(1)給与の一部だから全体の年収で考える
(2)臨時収入なので日頃できないことに使う
(3)いつもあるとは限らないので、極力貯蓄する
(4)一定の比率で貯蓄・消費などに使い分ける

今は最低限の貯蓄残高まで貯めるのがベストの時期であれば、(3)の貯蓄となるでしょう。将来に備えて資格取得に取り組むのであれば、(2)で自分への投資となるかもしれません。特に支出の予定がなければ、(4)のようにライフプランに沿って配分するのがベストでしょう。

おかれている状況にもよります。勤務している会社は毎年ほぼ同額のボーナスが見込める状況なのか。その会社に定年まで勤務し続けられるのか。転職を考えているのであれば、転職先にボーナスがあるとは限りません。その前提で考える必要があります。

ライフプランとボーナス

会社に今後も長く継続して勤務できそうで、ボーナスも継続して期待できそうであれば、おおむねボーナスの80%程度は収入としてライフプランニングに組み込んで考えてもよいかもしれません。その時にもらったボーナスの金額がライフプランの設定より多ければ、わくわく感を満足させるために消費してもよいでしょう。

ボーナスの使い方を最適な使い方にしたいと思う方は、ぜひライフプランニングシートを作ってみてください。現在からおおむね平均余命までの間の収入・支出と資産残高の推移を見ていくもの。次にもらうボーナスをどのように使えばよいか一目瞭然です。もともとライフプランニングは、定期的に見直すべきものです。ボーナスの金額の傾向に変動があったら、その時点で見直してください。

ボーナスの機会に始めたい資産運用

最初にライフプランに合わせて、下記のように使い道を配分します。

ボーナスはライフプランに合わせて使い道を配分する

若い方は貯蓄といっても預貯金だけでは、先々への準備としては心もとなくなります。一つの銀行当たり元本1,000万円までの預貯金と利子は預金保険制度によって守られます。しかし利息はないに等しく、長期的にみれば物価の上昇に対応できない可能性が高くなります。実質わずかばかりの利息が増えていっても、相対的に金融資産が目減りしていきます。若い方はリスクを伴っても何らかの投資は不可欠でしょう。

では、最初に何に投資すればよいでしょうか。私は株への投資をお勧めします。株は投資した会社の実績は簡単に把握できます。株価の変動も10年さかのぼってみることもできます。ボーナスを貯めつつ、1年間くらいその会社について株価の変動や実績を他社と比較してみてください。最初は比較的安定した会社の中から映画が好きならば映画会社を選ぶなど、自分の好きな会社を選ぶのがコツです。株主優待などのサービスも期待できます。「ミニ株」であれば少額からも始められます。

ライフプランニングなしの投資はやってはいけません。万一の場合の最低限の預貯金を確保した上で、ライフプランニングに対応して投資配分を考えてください。

<著者プロフィール>

佐藤 章子

一級建築士・ファイナンシャルプランナー(CFP(R)・一級FP技能士)。建設会社や住宅メーカーで設計・商品開発・不動産活用などに従事。2001年に住まいと暮らしのコンサルタント事務所を開業。技術面・経済面双方から住まいづくりをアドバイス。

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