女優の井上真央が8日、東京・渋谷のNHKで行われた大河ドラマ『花燃ゆ』の初回完成試写会に女優の檀ふみとともに出席した。

大河ドラマ『花燃ゆ』の初回完成試写会に出席した井上真央

現在はスタジオに籠っての撮影が多く、井上はまだ大河を撮影しているという実感が沸いていないそうだが、「初回を見たときに、そうそうたる皆さまの名前の中に私の名前が出てきたときに、身が引き締まり、心が震える感覚がありました」と心境を吐露。「1月4日の放送まで、この何とも言えない緊張感が続くのかと思うと、こんな年末年始の過ごし方はもうないんじゃないかと思いますが、この緊張を楽しみに変えて、初回を迎えられたらいいなと思います」と笑顔を見せた。

また、現在の撮影について、井上は「今、松下村塾の一番いい時期の撮影をしているんですが、みんな途中で亡くなってしまう方が多くて、『俺は大体何話くらいで死ぬ』とか会話をしているのを耳にします(笑)。とても楽しいシーンを撮っているのに、この人たちとの別れが次々と訪れるのかと思うと、寂しいなって思います」と寂しさを募らせるも、「それでも出会いと別れを繰り返しながら、女性としてたくましく生き抜いく姿を、私は一年通して演じていけたらなと思います」と力強く意気込みを語った。

そんな井上を見て、檀は「昔は演技をお教えした気がするんですが、今は教えられております。こんな小さな体で、この大きな大河の全体を引っ張る力とガッツを持ってらっしゃるので、本当に尊敬しております」と絶賛した。

また、イケメン大河との言われている男性陣に囲まれての撮影について、井上は、「皆さん真面目な方が多くて、吉田松陰や今の若者について議論を交わしたりしているのを見ると、入っていけずに"つまらないなあ…"と思ったりもします(笑)」と発言して笑わせ、「でも皆さん、実際にいた人物を演じられるので、自分の役に対して責任を背負っているんだなって感じています。なかなかそういう環境でお芝居をすることもないので、楽しみながら撮影をしています」と感想を語った。