2015年1月から放送される大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK総合ほか)の新キャスト発表会が11日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われ、主演の井上真央のほか、キャストの檀ふみ、長塚京三、奥田瑛二、原田泰造、優香、瀬戸康史、要潤、大野拓朗、劇団ひとり、石丸幹二、北大路欣也が出席した。

前列左から、奥田瑛二、長塚京三、檀ふみ、井上真央、原田泰造、優香、後列左から、大野拓朗、要潤、石丸幹二、北大路欣也、瀬戸康史、劇団ひとり

本作は、萩の貧しい武士の家に生まれた杉文(井上)を主人公に、幕末から明治の激動の時代を描くドラマ。松下村塾の"女幹事"として、兄の吉田松陰(伊勢谷友介)や塾生たちを手助けたことで知られる文は、明治維新後、亡き姉の夫・楫取素彦(大沢たかお)と再婚して新しい人生を切り開いていく――というストーリーで、8月にクランクインの予定。

杉家の面々には、松陰役の伊勢谷に続き、長塚、檀、奥田、原田、優香が新キャストとして発表され、父親役の長塚は「彼らの本当の幸せとは何だったのかを考えながら演じたい」と意気込み、20年前に井上と共演経験のある母親役の檀は「こんなに良い女優さんになって。この1年母親として支えていくのが楽しみ」と感慨深げ。ズラリと並んだキャスト陣を背に「胃がキリキリする」と心境を明かした井上は、「そうそうたるキャストの中で主演をやることはもうないと思う。最後だと思って腹をくくって、可愛がっていただけるように頑張りたい」と気合を入れた。

また、"イケメン"で揃えたという松下村塾の塾生には、高良健吾、東出昌大に加えて、瀬戸、要、大野、劇団ひとりが新たに決定。大河ドラマ初出演で塾生・伊藤博文を演じる劇団ひとりは、「非常にプレッシャー。スタッフに『今回は"イケメン大河"です』と半笑いで言われたので、負けないように頑張る」と苦笑いすると、土屋勝裕プロデューサーは「心のイケメン」と必死にフォロー。そんな劇団ひとりは、井上との共演経験も豊富で「全財産を預けてるメインバンクの広告をやってるので信頼してる」と笑いを誘うも、井上に「預けてくれてるわりには、心を開いてくれない。今日も目を合わせてくれないので、長い撮影の間で仲良くなれたら」と言われて恐縮していた。