井上真央と大沢たかお、長塚京三、檀ふみらが11日、都内で行われたNHK大河ドラマ『花燃ゆ』のスタジオ取材会に出席した。

左から、原田泰造、長塚京三、檀ふみ、井上真央、大沢たかお、奥田瑛二、久保田麿希

本作は、吉田松陰とその家族の物語を描く2015年の大河ドラマ。井上は松蔭の妹で、松蔭が興した松下村塾を守るため女として戦い生き抜く、主人公の杉文を演じる。

井上は「(役では)裕福ではないですが、とても豪華なセットで撮影させていただいています。これから杉家を色々な方達が門を叩いてくるので、私も文として色んな方との出会いと別れを繰り返し、成長する姿を多くの皆さんに見ていただけたらと思っています」とあいさつ。続けて、クランクイン前に萩を下見した際に「私だと気づかないで『次の大河は萩でね、井上真央ちゃんが主演なんだよ』ってタクシーの運転手さんが教えてくれた」という意外なエピソードも披露した。 さらに、「寅次郎がこんなことやろうとしてるって家族でわーっとなったり安心したり、幕末版『男はつらいよ』みたい」と序盤の見どころをアピールした。

8月5日にクランクインし、順調に撮影も進んでいるという本作。井上は、印象に残っているシーンを聞かれると、奥田瑛二演じる玉木文之進が子どもの頃の文を叩いて叱るシーンをあげた。井上が「(子役の)チビ文は、親にも叩かれたことがなかったので、ビックリしてしまったようです」と明かすと、奥田は「リアリティーを追求するために、本番一発だけ思いっきりいかせてもらいました。その子は、いい芝居しているなと思いましたが、カットがかかった途端、セットの隅で(子役の子がビックリして)泣いていました。その後、ちゃんとフォローしましたよ。愛を込めて誠心誠意スパルタをしております」と振り返った。

会見後、報道陣の取材に応じたNHKドラマ番組部の土屋勝裕チーフ・プロデューサーは、井上を主演に起用した理由について、「聡明な女性で、妹的な存在。朝ドラもあって、国民的な女優ということでぴったりだと思った」と説明した。なお、この日の会見で、原田演じる杉梅太郎の妻・杉亀役を久保田麿希が務めることが新たに発表された。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は2015年1月4日より放送スタート。