『ホビット』シリーズのピーター・ジャクソン監督(C)BANG Media International

人気映画シリーズ『ホビット』の映画製作費が史上最高額なったことが、ニュージーランドで公開された財務諸表で明らかになった。12月公開予定の『ホビット 決戦のゆくえ』を含む3作の映画製作費が、4億6,400万ポンド(約799億円)にも及んだ。

ピーター・ジャクソン監督がメガホンを取るこの人気シリーズは、一作一作が超大作にもかかわらず立て続けに撮影されている。ちなみにこの財務諸表の結果は2014年3月までに『ホビット』シリーズにかかった費用であるため、さらに最終経費が加算されることになるという。

なお、1作品における映画製作費最高額は今まで通り『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の1億8,500万ポンド(約318億円)となっている。途方もない金額に見えるが、映画製作会社ワーナー・ブラザースはニュージーランド政府から優遇税制措置を受け7,500万ポンド(約129億円)を取り戻している。この優遇措置は、ニュージーランドで撮影が行われているジェームズ・キャメロン監督の『アバター』続編にも適用されるという。

財務諸表は20世紀フォックスとキャメロン監督の製作会社ライトストーム間での製作費の分配も記しており、ニュージーランドで行われる映画撮影と視覚効果の費用が2億5,000万ポンド(約430億円)に及ぶことを同国政府は公表している。

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