福田正博「“強い個”がないと大きな組織にはならない」W杯優勝・スペインから見えた“日本代表の課題”とは?
藤木直人、高見侑里がパーソナリティを務め、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。7月25日(土)の放送は、ゲストにサッカーの元日本代表・福田正博さんが登場! 本記事では、「FIFAワールドカップ26(以下、W杯)」で優勝したスペインのチーム力について語った模様をお届けします。


(左から)福田正博さん、藤木直人、高見侑里



1966年生まれの福田正博さんは、日本人初のJリーグ得点王に輝き、Jリーグ通算228試合出場93得点を挙げ、日本代表では45試合出場で9ゴールを記録するなど活躍を見せ、1993年にはW杯アジア地区最終予選にも出場しました。2002年に現役を引退した後は、サッカー解説者としてメディアでの活動のほか、講演会やサッカー教室をおこなうなど、自身の経験を活かしながら幅広く活動しています。

◆W杯優勝国・スペインは組織力のチーム

藤木:今回のW杯で、世界的なトレンドといいますか、何か気がついたことはありますか?

福田:スペインが優勝したということで、サッカーではよく“個”と“組織”と分けて言いますけれども、どちらが良い悪いの話をすると0:100になっちゃうのですが、そうではなくてバランスなんですね。

スペインは個の力もありますが、組織としての完成度が圧倒的に高くて、やっぱり、それが理想なんです。フランスの場合は、個が強すぎて組織の部分が少し弱かった。アルゼンチンに関していうと、組織としては(リオネル)メッシを中心にまとまっていた部分はありますけど、メッシに頼っているチームになってしまうので。

藤木:そして、メッシは走りませんからね。

福田:そうですね(笑)。

藤木:そうなると、(試合の)途中で11対10と1人少ない状態がどうしてもできてしまうっていうのは……いざというときの決定力はすごいけれど、他の選手たちの負担が大きいですよね。

福田:それをどう考えるかですよね。前回は、それでアルゼンチンが優勝しましたけど、今回はスペインが総合力で(優勝した)。日本はというと、組織力はあるんですよ。これが日本の強みなので、ずっと大切にしなければいけないし、もっと成熟させていかなければならないけれども、組織を大きくするためには、個の力も上がってきたけれども、もっと強い個でないと大きな組織にはならない。

森保一監督も「組織を大きくするためには、もっと(個の力を)高めなければいけない」と常々言っていて。だから、前回のカタール大会から選手たちがそういう考えのもと、海外で4年間かけて経験を積んで今があるんです。

これからまた4年後、8年後と続いていきますけれども、選手たちが世界でもっと上にいくためには、一人ひとりの“個”をもっと高めていかないと組織は大きくならないと思いましたし、スペインが優勝したことで、なおさら組織力が非常に重要になってくるかなと思います。


福田正博さん



<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM