コメディー映画『謝罪の王様』の初日舞台あいさつが28日、東京・TOHOシネマズ日劇で開催され、阿部サダヲ、井上真央、竹野内豊、岡田将生、荒川良々、宮藤官九郎、水田監督の7人が登壇した。

左から、荒川良々、竹野内豊、阿部サダヲ、井上真央、岡田将生

本作は、『舞妓Haaaan!!!』(2007年)、『なくもんか』(2009年)に続き、主演・阿部サダヲ、脚本・宮藤官九郎、監督・水田伸生の顔合わせによるコメディー第3弾。阿部が扮する主人公・黒島譲は、「謝罪師」を生業とする男で、内輪もめから、国家存亡の危機までを、謝罪をして丸く収めようと駆けずり回る。

宮藤官九郎

阿部は「ずっと謝罪ばかりさせられていたので、今日はしません。感謝します。ありがとうございました!」とあいさつ。井上は「脚本を読んでどんなふうになるんだろうと思いました。阿部さんは、監督がやられたことを淡々とやられていました。時々『こんなに動くんだ』と、ぼそっと言うんです」と撮影エピソードを明かし、セクハラをする役を演じた岡田も「こんなに気持ちの良い現場はなかったです」とうれしそうにコメントし、会場の笑いを誘った。

ちょうど宮藤が脚本を手掛けたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』が最終回を迎えた日ということで、宮藤は「映画を見に来ているってことは、放送を見てないですよね?」と言いながら「おかげさまで、『半沢直樹』も終わりましたし。土下座と言ったらここですから。香川照之さんの土下座に比べたら、阿部さんの土下座の速いこと」と阿部に振ると、阿部は「謝罪はスピード感です」とうなずく。水田監督は、新作についてもやる気十分で、「『あまちゃん2』の前に書いていただけたらと」とおちゃめにアピール。最後に阿部は、東京オリンピック招致の滝川クリステルの「お・も・て・な・し」と同じ口調で「ご・め・ん・な・さい! ごめんなさい」と語りかけ、会場は大爆笑となった。