「『お芝居ってなんだろう』と考えずにできている」――。田中泯が、映画『箱の中の羊』で共演した大悟を絶賛した。「俳優という仕事のもとになるものを持っている」と最大級の賛辞を送り、大悟は「(それを)持っていました」と応じて会場を笑わせた。

  • 田中泯 =オフィシャル提供

    田中泯 =オフィシャル提供

田中泯が大悟の芝居を絶賛

映画『箱の中の羊』大ヒット御礼舞台挨拶が15日に都内で行われ、大悟(千鳥)、桒木里夢、田中泯、是枝裕和監督が登壇した。

共演者の印象について質問された田中は「大悟さんは俳優という仕事のもとになるもの、『どんなものがあれば俳優ができるのか』という見本のような方。『お芝居ってなんだろう』と考えずにできている」と評価。「人間が演劇を始めた一番大きな動機を持っている。それは俳優として非常に刺激的なもの」と最大級の賛辞を贈ると、大悟は「(それを)持っていました」とおどけてみせて、会場を笑わせた。

一方で、子役の桒木に対しては「最初、キャッチボールをしている姿を見かけて、この子と一緒にやるのか、どうしようかと怖かった」と意外な本音を漏らす。「僕の身体は、この子の身体よりも70年前から生きているが、僕の身体は小さいときから今までの、どこの時代の感覚に戻っていくことができる。それがダンサーだと思っているんで、だからこそ、やらなきゃいけないと思いましたけど、かなり緊張した」と述懐。

対する桒木は田中との共演について、「一緒のシーンは一回しかなかったけれど、声がとてもさわやかというか……」と評し、会場は大笑い。「台本にあるすごく長いセリフを自然に言えていてすごいなと思った」とコメントすると、田中も照れながらも「たまたまです。すべてはたまたまです」と謙遜していた。

(C)2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.

【編集部MEMO】
映画 『箱の中の羊』ストーリー
息子を亡くして2年、建築家の音々(綾瀬はるか)と工務店の二代目社長を務める健介(大悟)の甲本夫婦は、息子・翔(桒木里夢)の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。夫婦とは? 家族とは? 彼らは大きな決断に迫られる。そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める――。