映画『謝罪の王様』の完成披露記者会見が12日、都内で行われ、キャストの阿部サダヲ、井上真央、竹野内豊、岡田将生らが出席した。

左から、水田伸生監督、松本利夫(EXILE・MATSU)、荒川良々、松雪泰子、竹野内豊、阿部サダヲ、井上真央、高橋克実、岡田将生、濱田岳、宮藤官九郎(脚本)

映画『舞妓Haaaan!!!』、『なくもんか』に続き、阿部サダヲ×宮藤官九郎(脚本)×水田伸生監督がタッグを組んだ同作は、"謝罪"をテーマにした風刺コメディー作品。依頼人から舞い込む様々な問題を"謝罪"で解決する謝罪師・黒島譲(阿部)を中心に、日常のトラブルから芸能人の謝罪会見、国家存亡の危機まで大小様々な6つのエピソードが交錯する――というストーリーで、映画は9月28日から全国公開予定。

阿部、井上、竹野内、岡田のほか、キャストの荒川良々、濱田岳、松本俊夫(EXILE・MATSU)、高橋克実、松雪泰子と脚本の宮藤、水田監督が出席した会見は、登壇者全員が「申し訳ございません!」と頭を深く下げるという謝罪会見風にスタート。頭を上げた阿部は、「もうちょっと笑いが起きるはずなんですが……。映画はもうちょっと面白いです」と苦笑いであいさつし、「2013年の邦画実写映画でNo.1になります! 生意気言って申し訳ありません!」と"謝罪"して報道陣の笑いを誘った。

黒島のアシスタント・典子役の井上は、撮影を振り返り「阿部さんを蹴飛ばしたり、岡田くんの足を踏んづけたり。高橋さんを『はいはい』ってあしらうのもスッキリというか楽しかったです」と笑みを浮かべ、「阿部さんの舞台を見て『見なきゃ良かった。疲れた』って言ってすみません」と"謝罪"。また、井上は劇中でレオタード姿でのダンスシーンに挑戦しており、荒川に「ピンクのレオタード姿にドキッとしてすみませんでした」と"謝罪"されると、「『何でもやるぞ!』というアピールが出来たらと。ドキッとしてもらえて良かったです」と照れ笑いしていた。

会見後は舞台あいさつが行われ、阿部が「みんなの謝り方が面白くてマネしたくなった。コメディ作品を作る側としては、笑顔になってくれるのが幸せ」とあいさつすると、観客は拍手喝采。撮影中のエピソードを聞かれ、劇中でセクハラ三昧だった岡田が「尾野真千子さんのお尻をいっぱい触らせてもらいました。気持ち良かったです。……どうもすみません!」とニヤけ顔を浮かべると、濱田が「セクハラがとても自然。岡田くんのクリーンなイメージが、どんどん汚く壊れていったら」と冗談口をたたくなど、会場は終始笑いに包まれていた。