ノーラ・エフロン監督はロマンティック・コメディ映画を得意とし、アカデミー賞脚本部門では3度にわたってノミネートされている (C)BANG Media International

『恋人たちの予感』(1989年作)や『ユー・ガット・メール』(1998年作)で知られるノーラ・エフロン監督が、6月26日の夕方、ニューヨークの病院で急性骨髄性白血病で併発した肺炎により亡くなった。71歳だった。

ノーラの悲報を受け、長年一緒に仕事をしてきたハリウッド・スターたちからは、多くの哀悼の意が寄せられている。『恋人たちの予感』でメグ・ライアンと共演したビリー・クリスタルは「ノーラが亡くなったことを知り、とても悲しいです。ユーモアのセンスを持った素晴らしい脚本家でした。映画でメグの相手役になれたことは、僕の心の中でいつも特別な位置を占めています。僕はノーラの書いた台詞をしゃべることができて本当にラッキーだったと思います」と話している。

アカデミー賞脚本賞に3回ノミネートされたノーラは、『めぐり逢えたら』(1993年作)『ユー・ガット・メール』、遺作となった『ジュリー&ジュリア』(2009年作)などロマンティック・コメディ映画を得意としていた。『奥さまは魔女』(2005年作)で一緒に仕事をしたニコール・キッドマンは「ノーラはとても頭がよく、温かく、面白い人でした。友人になれたこと、また一緒にお仕事をする機会が持てたことをすごくありがたく思っています。今のご家族のご心痛を心よりお察しします。ノーラと共に過ごした食事や、一緒に笑って遊んだ時間を決して忘れません」とメッセージを送った。

そして、ノーラの手がけた『心みだれて』(1986年作)と『ジュリー&ジュリア』に出演したメリル・ストリープもまた「ノーラはどんな状況をも観察し、首を傾げて『うーん、どうやったらもっと面白くできるのかしら?』と考えていたのよ。ノーラには何でも頼めたわ。医者のこと、レストラン選び、料理のレシピ、スピーチやちょっとしたジョークまでね。私たちはいつも全部やったのよ。上手に生きることすべてにおいて、ノーラはエキスパートだったわ」と追悼の意を表した。

ノーラの残された家族には、3番目の夫であるニコラス・ピレッジ、さらに2度目の結婚で授かった2人の息子のジェイコブとマックスがいる。

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