6月27日に「OTOHA NIGHT Vol.1」と題して、2回目となるワンマンライブをやりましたぁ。バンドライブとカフェライブの中間みたいな感じでお届けしたんですが、来ていただいたファンの方々、いかがだったでしょうか?

先週のこのコラムでは、かなりドキドキモードで、かなり余裕ない感じでありましたが、終わってみるとライブってイイですね(笑)。あれだけ逃げ出したくなるような口ぶりだったのに、やっぱりライブをする&した瞬間に見えるもの、終わった後の充実感は本当に素敵なんです。その後のお酒や、のんびりする瞬間がすごくしあわせぇ♪

しかも、ライブの度に感じるのは、ファンの方々、友達、スタッフのみんなに支えられてライブってできていくんだなぁって、温かいハッピィな気持ちになるんですっ。あ、自身の反省点もいろいろ出てきますが……。

な~んてのもつかの間、週末からは名古屋、北海道へ行ってきましたよぉ。そう! マイコミジャーナルの記事でも紹介されていた、アニマックス&J:COM主催の「第1回全日本アニソングランプリ」でです。全国からアニソンシンガーになりたい方をオーディションして、決勝戦で優勝した方が来年、アニメ主題歌でデビュー! という夢の企画!!

その審査委員長は、なんと水木一郎さん、副審査委員長は私、松澤由美で北海道は行われました。本番前、出場者はそれぞれ各自で練習したりしているんですが、私はあるひとりの男の子に目が止まりました。一生懸命壁に向かい、決めのポーズをとっているんです。

ん? 見たことあるポージングだなぁ、見たことあるファッションだなぁって気になっていたら思い出しました。そう、アニソン界の若獅子・遠藤正明さん! 遠藤さんみたいな(?)ロックテイストのファッション、おしりポッケにはなにやらバンダナか飾り物がユラユラ。そしてひとり「ガオガイガァ~」ってポーズを決めまくっているのです。

あぁ、一生懸命でいいなぁと思い、遠藤さんご本人にもメールしてみました。遠藤さんからは「ひいき目で見てやってなぁ」、な~んて温かいお言葉。もちろん審査はひいき目にはできないですけど、ちゃんと正当に見ようと、本番。

第1回目の、しかも大会初めのオーディションなので、審査する側も様子見な状況。STOPという札が5組の審査員にそれぞれ与えられ、「もういいですよ」と感じたらそのSTOP札を上げる。STOP札が3つ上がった時点で、出場者のカラオケは止まり、終了。でも審査する側も様子見なので、なかなかSTOP札を上げられずにいました。

決して札が上がったから、よくないってことではないんですけど、大会中盤までの出場者はずっと完走。そこで先程の「ガガガっ」の彼が登場しました。結果は完走寸前でSTOPが3つ上がり終了。完走した方は審査員から感想などを聞かせてもらえるのですが、「ガガガっ」の彼は「プシュー」って残念なケムリと共にステージ裏へ行ってしまいました。その後の完走できなかった方たちも、少しテレ笑いなどで退場。

番組も最後まで無事に終わり、ステージ裏へ行ってみると、出場者同士で友達になったりしていて楽しそうに会話なんかをしている。そのなかでポツンと下を向いている男子が。(あ! 「ガガガっ」の彼だわ)と思いました。思わず声をかけた私。

私「遠藤さんがね、がんばってねって言ってたよ」と。
彼はあまりの驚きに無言。

そして全部終了後、なにやら彼が私のほうを見て番組スタッフにお願いしていました。私と話たかったみたいで、なぁに? と尋ねてみたら、
彼「先程は失礼な態度ですみませんでした」
私「いいえ、そんなことないよ。遠藤さんもがんばってって言ってたよ」
彼「オレ、オレぇ、期待に応えられず、すみませんでしたぁ。うっうっ(涙)」
今まで我慢していたものが一気に溢れたようでした。
私「ううん、がんばってたよ。遠藤さんのファンかな?」
彼「JAMのファンで遠藤さんのファンですっ。くぅくぅうぅっ(涙)」

そんな風な会話だったと思います。オーディションで落ちるせつなさや悲しみを知ってるからこそ、そんな彼の熱いキモチが伝わりました。いまどきそんなに愛せる一生懸命なものって、なかなか見つけられない世の中で、不器用だけど一生懸命なのっていいな! そう思ったのでした。そして、その夢を歌う歌手やアニソンシンガーって、「いいじゃん!」な~んて思えます。

今年の夏はそんないくつかのドラマに出会いそうです。今週末からは福岡、その後も大阪、東京、本大会とありますよぉ! ぜひ会場に遊びに来たり、アニマックスを要チェックぅ♪ だぁ~ゼェ~ッ!(アニキ、パクってすみません)。

アニキと私。北海道から帰る日に撮影です♪

アニソングランプリで歌う私です

アニソングランプリで全国へ行きますよぉ!