これは2020年3月にコンビニで新人カップ麺を求めて徘徊していたときの話だ。ふと棚の一番上を見上げた時、黄色の四角い箱のパッケージに堂々と黒のゴシック体で主張した文字、極め付けには「ニンニク もりますか? 」と語りかけてくる。そんな即席麺が私を見下ろしていた。その名も「豚園(ぶたぞの)」。価格は気合の入った368円(税別)だ。

「な、なんだこれは……!?」今まで多くの二郎系と思われるコンビニのラーメンを見てきたが見た目から斬新かつ派手な姿に困惑した。

いよいよ即席麺でも二郎系が進出してきたのかと、二郎王国の勢いある勢力拡大に胸が高まる。きっと「豚園」だけにカロリーに支配された楽園・エデンでも見せてくれるのだろう。問答無用、大切に抱えてお出迎えした。

表紙には容器のキャパオーバーにより汁が溢れ出ている二郎系ラーメン、このラーメンチョモランマの麓でひづめを立て、舌とヨダレを垂らす見るからにキマっていそうな豚のイラスト。

背脂醤油と豚ニンニク、食べ応えの極太麺、用意するのはもやしだけという簡単レシピ。文字が全て大きいのでお年寄りでもわかりやすい。

早速、調理に移る。箱からはスープや焼豚、もちろん背脂・ニンニクが麺の袋の中に入っている。私は一人暮らしのため、コンロがひとつしかなくケトルでお湯を沸かしすぐに野菜を茹でられる態勢にして先に面から調理に入った。

麺は5分鍋の中で茹でる。500mlのお湯にゆらりと浮かぶ極太麺。焼豚も一緒に茹でましょう。待っている間、私は一緒にコンビニで買った発泡酒を飲んで優しく見守ることに徹した。あとは直前にスープ入れてかき混ぜる。

聞いてほしい、もやしがどのコンビニに行ってもなくてカラフル野菜モードに入ってしまった。これは長崎ちゃ○んぽんではない。二郎系ラーメンだ。

背脂、ニンニクの順でトッピングしたら完成。できました。香りは完全に二郎です。

いただきます。背脂がしっかり絡みついたもやしを筆頭にした野菜たち。甘みがあってほっぺたがとろける。その直後にニンニクをがっつり感じることができる。

肝心なスープは、しっかりと豚骨を感じ取ることができる。二郎系ラーメン特有の濃さとしょっぱさが喉から胃に渡り駆け巡る。豚さん、ありがとう。

様々なカップ麺の二郎系ラーメンを食べてきたが、豚園もそこに含めていいとすると上位を争う。通常のカップ麺たちよりも価格がセレブということもあり、その分クオリティはしっかりしている。

ウェーブがかかった極太麺も固さがあって噛みごたえがある。チャーシューは個人的には肉厚がよかったので中評価かなぁ。途中、とろけるチーズなどトッピングしてみたけどジャンキーかつ重さマシマシになって最高でした。カロリーのエデン間違いなし。

家で過ごす時間がたくさん増え、人と会う機会が直接はなくなったのでニンニク独占し放題。暗黙のニンニク独占禁止法の壁が一気に崩れ落ちた。これを機に、皆さんもこれまで我慢していたニンニク欲を爆発させてほしいと思った夜でした。

  • 即席麺「豚園 背脂醤油豚ニンニク」

酒村ゆっけ(さかむらゆっけ)

ネオ無職を全うする飲兵衛(酒好き)でありながら文字を書くひと。好物は、角ハイと麺類。趣味は映画と本を見て読むこと。

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