どん兵衛、冬になるといつも恋しくなるカップ麺。正月友達は皆帰省、フェスで年を越したいバンドがいなかった、ましてや好きな人と過ごす正月なんて無縁。こんな淋しい正月が高確率でやって来る。しかし、如何なる状況下でもどん兵衛のきつねうどんだけは寄り添ってくれていた。

そんなどん兵衛の様子が最近何だかおかしい。実家の戸棚にぽつんと佇んでいそうなどん兵衛が、ここ最近コンビニでニンニクマシーンと化しているのだ。「ガチニンニクマシマシ篇」シリーズの爆誕により、どん兵衛がどん二郎へと姿を変えた。

  • どん兵衛「ガチニンニク背脂風豚骨マシマシ篇」

今回、パッケージの色がより派手になって登場したのが、これから紹介するどん兵衛「ガチニンニク背脂風豚骨マシマシ篇」(220円税抜)である。子供が落書きした様な豚がニンニクに挟まれていて可愛いパッケージ。刻みニンニクと背脂が豪快に映し出されている。

蓋を開けた瞬間、「むほっ!!」という声を思わず発してしまった。強烈なとんこつの匂いが襲いかかる。これはとんでもないカップ麺をまた見つけてしまったかもしれないと期待が高まる。

ちなみに前作の「ニンニクバター味噌」も食べたことがあるが、遂にうどんの時代到来かと思わせるほどうまかった……。空腹かつ深夜に1、2時間食べるか悩み葛藤した末の決断だったので余計美味しく感じたのかもしれない。どこまで食べても飲んでもニンニクがこんにちはと顔を出してきて、凄かった。

今回もニンニク・パンデミックが到来するのだろうかとお湯を注いで5分待つ。蓋を開けた瞬間に湯気が一気に上昇し、部屋中に豚骨のいい香りが充満する。お隣さんにもこの香りをおすそ分けしてあげたい(夜中に迷惑でしかない)。

見てほしい、この表面を。天かすかなと思ったら大間違い。背脂とニンニクがスープを覆い隠しているではないか。ニンニクバター味噌で見た光景と同じ、デジャヴだ。

麺はうどんなので太い。どん兵衛の面影を感じる。こってりスープにうどんをよく絡ませて一口。「あぁ……間違いない」。これは、私の舌が喜ぶ味だ。ニンニクがモチモチの麺に絡みついているので香りだけでなく存在を感じることができる。見守ってくれているのではなく、隣で付きっ切りでうどんのマネージャーをしてくれているのだ。

どん兵衛のうどんは、麺がスープをよく吸って噛みしめるたびにジュワッと出汁を感じることができて好きなのだが、これも同様の事象が起きている。豚骨をしっかりと吸収しているので麺が濃い。きつねうどんなどの万人ウケから一気に攻めてくるこのスタイルにノックアウトだ。

細かいチャーシュー刻みも、とにかく濃い味付けになっていてアクセント抜群だ。コンパクトサイズなのでお腹にたまらなそうだな……と最初に思うかもしれないが、とにかく全てがマシマシになっているので満腹に私はなった。

スープはいつも身体に悪いかな……と捨ててしまうことが多いが、すくっても次々と現れるニンニクの姿を追い続けた結果ほとんど飲み干してしまった。塩分で乾いた喉に水道水が染み渡る。どん兵衛、次はどんなガチニンニク・マシマシを生み出してくれるんだろうか。楽しみとニンニクの重さで、この日の夜はなかなか寝付けなかった。

酒村ゆっけ(さかむらゆっけ)

ネオ無職を全うする飲兵衛(酒好き)でありながら文字を書くひと。好物は、角ハイと麺類。趣味は映画と本を見て読むこと。

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