整体師のりょうです。オフィスワーカー向けの肩こり解消ストレッチの6回目です。職場で首や肩がこったときに何気なくやっているストレッチが、実は効果があまりないこともあります。今回ご紹介するストレッチはよく見る形ですが、パッと見て「知っている」と思いこんではいけません。とにかくこの通りに行ってみて、その効果のほどを実感してほしいです。
首を真横に曲げてから手を横へ出す
ストレッチの手順は以下の通りです。
(1)いすに腰かける
(2)右手で左耳の上あたりの頭をわしづかみするように持つ
(3)ゆっくり首を右側真横へ倒す
(4)左手を真横へ軽く出す
(5)この状態で「4秒鼻から吸って、6秒口から吐く」行程を2回繰り返す
写真や映像を見た際、「あっ、知ってる!」と早合点しないように注意していただきたいです。
今回のストレッチは、とても単純かつ簡単でよく知っている形だからこそ、すでに間違って覚えている人も多いはずです。映像を見て、ぜひこの通りに行ってください。今まで自ら行っていたストレッチとの効果の違いに気づかれることでしょう。
左側の首筋から肩にかけてストレッチできていることを確認したら、同様に右側も行ってくださいね。
首を斜め前へ倒す
すこしアレンジしたバージョンも紹介しましょう。ストレッチの手順は以下の通りです。
(1)いすに腰かける
(2)右手で左耳の上あたり、頭の少し後ろ側をわしづかみするように持つ
(3)ゆっくり首を右斜め前へ倒す
(4)左手を真横へ軽く出す
(5)この状態で「4秒鼻から吸って、6秒口から吐く」行程を2回繰り返す
このバージョンでは、左側の首筋の後ろ側から肩にかけてのストレッチができます。アプローチできている筋肉の違いに気づきましたか? ストレッチ時は常にどこの筋肉が伸びているのか、しっかり意識するようにしましょう。同様に右側も行ってくださいね。
20秒の静止が効果を発揮する
これまで何度も書いていますが、「20秒静止するかしないか」かつ「呼吸をするかしないか」で、大げさな表現ですが、ストレッチの効果は「100かゼロか」というくらい違いがあることをぜひ体感していただきたいです。意識することでしっかり肩こり解消できるようになっていきますからね。
筆者プロフィール: 鮎川良
奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計360万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。