整体師のりょうです。オフィスワーカー向けの肩こり解消ストレッチの7回目です。今回ご紹介するストレッチは、誰でも既にやっているような形ですが、静止時間の長短によって効果は絶大に変わってきます。これまでご自身がやっていたことと比べてみてくださいね。

しっかり20秒静止し呼吸を止めない

ストレッチの手順は以下の通りです。

  • 両手を組みます

    両手を組みます

  • 頭の後ろへ回す

    頭の後ろへ回す

  • ゆっくり頭を前へ押し下げる

    ゆっくり頭を前へ押し下げる

(1)両手を組んで頭の後ろへ回します
(2)そのままゆっくりと頭を前へ押し下げていきます
(3)首の後ろがストレッチされますので、そのままで20秒静止します

このとき絶対に呼吸を止めないようにしてください。呼吸がしづらくなる人もいると思いますが、その場合は無理せずに呼吸できる範囲で行ってください。また、首や肩、腕に力が入ってしまう人もいます。力が抜けているかどうかも確認しましょう。

首を斜め前へ倒す

同じ開始ポーズから行う、別バージョンのストレッチも紹介しましょう。ストレッチの手順は以下の通りです。

  • ゆっくり右ななめ前へ首を倒します

    ゆっくり右斜め前へ首を倒します

  • ゆっくり左ななめ前へ首を倒します

    ゆっくり左斜め前へ首を倒します

(1)先ほどと同様に両手を組んで頭の後ろへ回します
(2)そのままゆっくりと頭を斜め右前へ押し下げていきます
(3)首の左斜め後ろがストレッチされますので、そのままで20秒静止します
(4)同様に左前へも行ってください

先ほどと同様にストレッチをしている間は、絶対に呼吸を止めないでください。またこの際に注意していただきたいのが、上半身が斜めに向かないよう、首だけが斜めを向くように行うことです。首を右斜め前へ倒したときは、首の左側がストレッチできます。左斜め前へ倒した時は右側がストレッチできるので確認してみましょう。

どこがストレッチできているかしっかり想像する

ストレッチしているときは、どこの筋肉が伸びているのか想像するよう心がけてください。それと何度も言いますが、絶対に呼吸を止めてはいけません。そして20秒静止。この3つのルールはどんなストレッチでも同じです。より効果のあるストレッチをするためにも実行してくださいね。

筆者プロフィール: 鮎川良

奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計360万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。