クリニックフォアが医師監修のもと、「夏の3大生理悩み」を乗り切るポイントを解説している。
夏は、海・プール・旅行など楽しみな予定が増える季節。しかし外出の機会が増える一方で、女性にとっては生理が重なり、「海・プールの予定と生理が重なりそう」「汗で生理中のムレが気になる」「外出先で生理痛がつらい」など、夏ならではの生理悩みを感じる人も少なくない。同クリニックが、こうした悩みへの対処法を紹介している。
悩み1.「海・プールの予定と生理日が重なりそう」
海・プール・旅行など特別な予定と生理日が重なるのを避けたい時は、医師に相談のうえ、ピルを用いて生理日を移動するという選択肢がある。月経移動とは、低用量ピルや中用量ピルを服用することで、生理のタイミングを早めたり遅らせたりする方法。旅行やイベントなど、大事な予定に合わせて相談する人も少なくないという。実際に、同クリニックのデータでも夏休み本番に向けて需要が約2倍に急増しており、多くの人が長期休暇を前に月経移動を検討していることが分かっている。
ただし、月経移動は「いつ予定があるか」「現在の生理周期」などによって服用開始のタイミングが異なるため、直前ではなく、できるだけ早めに医師へ相談することが大切だという。
悩み2.「汗で"生理ムレ"が気になる」
夏は気温や湿度が高く、汗をかきやすいため、生理中は下着の内側が蒸れやすくなる。蒸れた状態が続くと、かゆみやかぶれなどの肌トラブルにつながることもあるため注意が必要となる。
対策としては、ナプキンをこまめに交換することに加え、通気性の良い下着を選ぶ、締め付けの強い服装を避けるなど、蒸れにくい環境を意識することが大切。最近は、通気性や肌あたりに配慮した"夏でも快適に使いやすい"ナプキンも増えているため、自分に合ったアイテムを選ぶことができる。また、低用量ピルの服薬は経血量を減らす効果が期待できる場合もあり、蒸れや不快感の軽減につながることがある。赤み・痛み・強いかゆみなどが続く場合は、自己判断せず医療機関へ相談するよう呼びかけている。
悩み3.「夏の外出時の生理痛がつらい」
生理痛に対する鎮痛薬は、「痛みが我慢できなくなってから」ではなく、「そろそろ痛くなりそう」と感じた段階で早めに服用することが大切だという。生理痛には「プロスタグランジン」という痛み物質が関係している。鎮痛薬には、このプロスタグランジンの生成を抑える働きがあるため、すでに多く生成された後に服用すると、効き目を感じにくくなることがある。そのため、痛み物質が増える前のタイミングで服用することで、生理痛の悪化を防ぎやすくなる。
夏の旅行やイベント時は、外出先で困らないよう、事前に鎮痛薬を準備しておくことが推奨される。また、毎月毎月の生理痛がつらい場合は、低用量ピルやミニピルの服用が推奨されるため、医師に相談することもできる。
"月経移動"の方法について
結婚式・旅行・スポーツなど大事な予定の日に月経が重なってしまう場合、ピルを服用して月経を早める、もしくは遅らせることができる。月経移動には基本的に中用量ピルを使用する。この薬はエストロゲンというホルモンが低用量ピルよりも多く含まれているため、月経を移動することができる。
次回の月経を移動させたい場合
次回の月経を移動させたい場合は、中用量ピルを服用し、月経を後ろへ移動させることになる。次回月経予定の5~7日前から服用を開始し、月経を避けたいイベントの最終日まで服用する。中止すると2日程度で月経がくる。やむをえず月経予定日の直前から薬を服用する場合、月経移動の成功率は低くなるため注意が必要となる。
次々回以降の月経を移動させたい場合
次々回以降の月経を移動させたい場合は、基本的に中用量ピルを使用し、月経を早める方法が推奨される。この方法だと、イベント中に薬を服用する必要がなくなる。
次回の月経の初日~5日目までの間から服用を開始し、10日間~14日間程度服用、中止すると2日程度で月経がくる。なお、月経の初日~5日目の間に服用を開始しないと早めることはできない。
なお、中用量ピルには、主な副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、頭痛、乳房痛、むくみ、体重増加、発疹があるという。頻度はそれほど高くはない(5%未満)が、吐き気の副作用に備え、同クリニックでは、プリンペランという吐き気止めの薬も一緒に処方するとのこと。


