整体師のりょうです。オフィスワーカー向けの肩こり解消ストレッチの8回目です。今回ご紹介するストレッチは、超オススメです! これまで誰にも教えなかった私だけの「極秘ストレッチ」を初公開します。

場合によっては実施を控えましょう

ストレッチの手順は以下の通りです。

  • ゆっくりとあごを上げていきます

    ゆっくりとあごを上げていきます

  • 天井を見ながら静止

    天井を見ながら静止

(1)いすに座ります
(2)ゆっくりとあごを引き上げていきます
(3)天井を見上げたら静止します
(4)首の後ろがストレッチされますので、そのままで20秒静止します

このときに絶対に呼吸を止めないようにしてください。場合によっては、天井を見上げることができない人がいるはずです。該当する人は、無理をしないようにこのストレッチは控えてください。

いつもならば「できる範囲で無理せず行いましょう」と言うのですが、今回だけは違います。できない人はしないでください。すでに首周りの筋肉が硬直していて危険な状態にあります。他のストレッチをして、首が動くようにほぐしてから行いましょう。

背もたれに頭のてっぺんを押しつける

同じ形での応用編を紹介しましょう。ストレッチの手順は以下の通りです。

  • ゆっくりあごを上げていきます

    ゆっくりあごを上げていきます

  • 頭のてっぺんをいすの背もたれに押しつけます

    頭のてっぺんをいすの背もたれに押しつけます

  • または頭をいすの背もたれに乗せます

    または頭をいすの背もたれに乗せます

(1)先ほどと同様にいすに座り、あごを引き上げていきます
(2)天井を向いたら、頭のてっぺんをいすの背もたれに押しつけます
(3)首の後ろがストレッチされますので、そのままで20秒静止します
(4)背もたれが低い場合は、背もたれの上に頭を乗せるようにします

先ほどと同様に、ストレッチをしている間は絶対に呼吸を止めないでください。首を背もたれにつける、あるいは乗せることによって、首の力を抜きやすくなります。

ボーリングの球ほどの重さである頭ですが、背もたれを利用することでその重さを軽減させるというストレッチです。極端な言い方をすれば、一時的に頭の重さをゼロにしたいのです。頭の重みを無くすことで、首や肩にかかっている負担をなくそうという考えです。

頭が重いから首こり、肩こりが起こる

私たちの身体にはいつも頭の重みがかかっています。その頭を首と肩で常に支えているわけです。寝転べばその重さがかからないと考えがちですが、正しい枕の使い方をしない限りそうとも言えません。寝ている間に肩こりになる人も多いんですよ。

人はいつも頭の重さに悩まされています。今回のストレッチで時々、頭の重さを忘れる時間を作って身体を休めるようにしましょう。

筆者プロフィール: 鮎川良

奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計360万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。