「キャッシュレス決済を使おうと思っているけど、どれを利用すればいいかわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。日本では、多種多様のキャッシュレス決済があるため、どれを使おうか迷ってしまうのも無理はありません。一方でキャッシュ決済には、現金にはないメリットがあるため、活用しないのはもったいないでしょう。

今回は、キャッシュレス決済の種類やメリット・デメリットについて解説していきます。

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■キャッシュレス決済とは

キャッシュレス決済とは、現金を使わずにできる決済サービス全般を指します。クレジットカードやSuica、PayPayなど、キャッシュレス決済の種類はさまざまです。

日本のキャッシュレス決済比率は約20%であり、アメリカやイギリスなど主要各国の決済比率40〜60%※と比較すると普及が遅れています。

そこで日本政府は、2025年までにキャッシュレス決済比率を4割程度、将来的には世界最高水準の80%※を目標に普及を推進しています。

※出典:経済産業省「キャッシュレスの現状及び意義

■3つの種類と支払方法

キャッシュレス決済での支払い方法には、以下の3種類があります。ここでは、キャッシュレス決済の種類と支払方法について解説していきます。

▼二次元コード/バーコード決済

二次元コード決済やバーコード決済は、スマホに表示させた二次元コードを専用の機器で読み取って決済をする方法です。「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」「d払い」などがあります。

二次元コード決済は、キャンペーンを積極的に行っているため、高還元率でポイントを獲得できる点がメリットです。獲得したポイントは、1ポイントにつき1円として、残高にチャージできます。

▼クレジットカード・デビットカード

クレジットカードとは、クレジットカード会社が支払いを立て替え、あとで登録口座から決済金額分が引き落とされる後払い方式の決済方法です。

買い物での決済だけでなく、水道・ガス・光熱費などの公共料金の支払いにも対応しており、もっとも身近なキャッシュレス決済といえるのではないでしょうか。

クレジットカードは、種類が豊富であるため、頻繁に利用する店舗やサービスに応じて、もっともメリットのあるカードが選べます。またカードによっては、海外旅行保険やラウンジを利用する権利などの特典が付帯している場合があります。ただしカードの種類によっては、年会費の支払いが必要です。

デビットカードは、決済をするとその場で口座から利用金額分が引き落とされる随時払いの決済方法です。クレジットカードのように審査がないため、学生でも所有できます。

Apple PayやGoogle Payのようなスマホ決済サービスにクレジットカードやデビットカードを登録しておくと、スマホ端末があればカードを持っていなくても決済が可能です。

▼電子マネー

電子マネーとは、スマホやICカードなどを、端末にかざすだけで決済ができるキャッシュレスです。電車やバスのような公共交通機関で通勤している人は、「Suica」や「PASMO」などの交通系の電子マネーを利用している人も多いのではないでしょうか。

また、全国にあるイオン系列の店舗で使える「WAON」や、セブン&アイグループの店舗で利用できる「nanaco」なども電子マネーに分類されます。

ちなみに「QUICPay」や「iD」なども電子マネーに分類されます。「Suica」や「nanaco」が先に残高にチャージするプリペイド型(先払い)であるのに対し、QUICPayやiDなどは、ポストペイ型(後払い)の電子マネーです。