JR中央線西荻窪駅南口を出るとすぐに広がる、味わい深い飲み屋街。そこを代表する大衆酒場といえば、昼12時のオープンからすぐに多くの酔客でにぎわう「やきとり 戎(えびす)」です。
店名に「やきとり」とついているだけあって、当然名物料理は焼鳥。けれども実はもうひとつ、戎といえば! という名物があるんですよね。今回はそれをご紹介したいのですが、せっかくやってきたので、ひとまずあせらずのんびり飲んでいきましょう。
■安くて美味しくて昼飲みができる天国
戎の魅力は日替わりメニューにもあり。驚くほどリーズナブルで種類豊富、しかも、酒飲みのツボを絶妙についてくる小粋な品々が並び、毎回なにを頼むか悩んでいる時間からすでに楽しいんですよね。
今日はどちらも初夏らしさを感じるのが嬉しい「生シラスおろし」(税込350円)と「ヤングコーンとミニトマトのゼリー寄せ」(350円)をお願いしましょう。お酒は「酎ハイ」(370円)で。
見るからに新鮮で身の大きいしらすは、とろりと甘くほろ苦で、上から醤油をかけてたっぷりの大根おろしとともに食べれば、思わず無言になってしまう美味しさ。
ヤングコーンとミニトマトのゼリー寄せは、コンソメ味のジュレ風仕立てで、メニュー名にはないオクラも入り、ミントの葉まで添えられています。絶品なことはもちろん、昼飲みができる大衆酒場で、こんなにも小粋なおつまみが食べられることがなんとも嬉しいんですよね。
当然お酒がすすみ、おかわりは冷酒「戎」(260円)で。
すると、さっき頼んでおいた串の「定番5本盛」(480円)も到着。
内容は、砂肝、もも、ハツ、タン、カシラかな。専門店の炭火で焼きたての串焼きがこの値段。おそれいります。
そしていよいよ登場! 「イワシコロッケ」。レギュラーサイズが550円、ハーフサイズが330円で、ひとり飲みのときの僕の定番はハーフサイズ。それでもなかなか迫力のあるひと皿です。
見た目からしてインパクト大ですが、これ、ひき肉の代わりにいわしの身を混ぜてあるコロッケではなく、コロッケの種にいわしの半身をのせ、それに衣をつけて揚げてあるんです。そしてタルタルソースがたっぷり。
なので、熱々にがぶりとかぶりつくと、コロッケといわしフライを同時にほおばったような、他にない第一印象。しかしそれらをタルタルソースがうまく橋渡しし、噛めば噛むほどに両者の味わいが渾然一体となって、絶妙なハーモニーを奏でてくれるんですよね。まさに革命的な一品!
■家飲み用ヒント
まず、家でコロッケを作ること自体がなかなかのハードルですよね。けれども、お手軽に電子レンジを使ってでもじゃがいもをふかし、皮をむいて潰し、炒めた玉ねぎやひき肉と混ぜて種を作る。すると、すでに具には火が通っているので、揚げかたにはそれほど気を使わなくてもいいという、作ってみると案外難しくない料理なんです。なにより、自分で作った揚げたてのコロッケの美味しさは格別!
というわけでぜひおすすめしたいのが家コロッケパーティーなのですが、その際に変わり種として、いわしコロッケを作ってみてはどうでしょうか? おつまみにはもちろん、お子さんもきっと喜ぶ一品だと思います。








