過労自殺しかけた経験を描いた書籍『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「忘れられない初担当編集さん(3)」です。

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前回の続きになります。

担当さんからの返事がないのは、自分の出すネーム(漫画の絵コンテ)が良くないからだと思った自分は、ネットなどの情報を基に「どんどん次の作品を出す」という作戦に出ました。

漫画に描いたやりとりの前にも、何度か返事の催促めいた連絡はしていたので、担当さんもイラついていたのかもしれません。催促といっても、一週間は待つようにしていましたが。

なお、今ではわかりますが、この方法は決して間違っていません。多くの漫画編集者は、新人がどんどんネームを出すことを、たいてい推奨歓迎します。この担当さんがそうではなかったというレアケースでした。