ハワイは決して安い旅先ではない。でも、LCCで行けるのであれば、「飛行機代が抑えられた分、ハワイで奮発してもいいかな」という気になってくるものではないだろうか。そんな気持ちにさせてくれるのが、LCCのスクート(本拠地: シンガポール)の関空=ホノルル線だ。フライト時間は約8時間~8時間半。そんな時間を一層楽しくさせてくれるのが機内食だろう。

  • 787がもたらしてくれる開放感や快適さは、ここがLCCであることを忘れさせてくれる

    787がもたらしてくれる開放感や快適さは、ここがLCCであることを忘れさせてくれる

サービスを選んで787で行く

スクートの関空=ホノルル線は週4便で運航。機材は787-8で、8台のクルー用寝台を装備した座席総数329席仕様となっている。クラスは、18席のスクートビズ(足元スペース=シート・ピッチ96cm/シート幅56cm)と311席のエコノミークラスで2クラス制だが、エコノミークラスはさらに、スタンダードシート(78.74cm/45.72cm)、ストレッチシート(86.36cm/45.72cm)、サイレント・ゾーン(12歳以下の乗客の立ち入りを制限した客室)と選べるのがうれしいところ。

  • スクートは現在、15機の787と、23機のA320を保有。シンガポール=関空=ホノルル線には、787-8を導入している

    スクートは現在、15機の787と、23機のA320を保有。シンガポール=関空=ホノルル線には、787-8を導入している

機内では、座席電源、機内WiFiプラン、機内ストリーミング動画配信SCOOTV(乗客自身のデバイスを使用)、ドリンク、スナック、軽食、ホットミールなどのサービスを有料で提供している。ちなみに、スクートビズの座席には電源が付いており、付帯サービスとして、SCOOTV、ホットミール、手荷物2個合計15kgまで、30kgまでの受託手荷物サービスが含まれている。

  • 日本とホノルルの時差は19時間。時差ぼけ対策にも、787の多彩なLED照明が活躍する

    日本とホノルルの時差は19時間。時差ぼけ対策にも、787の多彩なLED照明が活躍する

一番安いプランであるエコノミークラスのスタンダードシートでも、手荷物1個10kgまで、またはノートPCや手提げ袋などを含む手荷物2個合計10kgまでであれば無料で持ち込みができる。なお、どのクラスも機内持込手荷物の最大サイズは54cm×38cm×23cmとなり、3辺の合計は最大115cmなのでご注意を。

  • エコノミークラスのスタンダードシート。伝わりにくいかもしれないが、窮屈さは感じない

    エコノミークラスのスタンダードシート。伝わりにくいかもしれないが、窮屈さは感じない

ちなみに、LCCのエアアジアXも同じ関空=ホノルル線を運航しており、8月16日からは現状の週4便から週7便に増便する。エアアジアXではプレミアム・フラットベッドも備えたA330-300を運用している。LCCの中でもまた選べるというのは、首都圏ユーザーからするとうらやましい環境である。

機内食は路線限定メニューから

前置きが長くなったが、機内食である。往路は月・火・木・土曜日運航でTR700(19:50関空発/09:00ホノルル着)、復路は月・火・木・土曜日運航でTR701(11:00ホノルル発/翌14:25関空着)となる。往路は出発前に食べて機内で寝るに徹してもいいかもしれないが、復路は機内食を楽しみながらハワイでのあれこれを追想してみてもいいだろう。ちなみに、機内への飲食物の持ち込みは不可となっている。

  • 座席には機内食のほか、機内販売や機内誌、SCOOTVのカタログが用意されている

    座席には機内食のほか、機内販売や機内誌、SCOOTVのカタログが用意されている

機内食は事前購入限定のプレオーダーコンボ(サラダ+ホットミール+デザート+水/S$27=約2,210円)もあるが、もちろん、機内でも他の機内食を購入できる。機内食の支払いはシンガポールドル(S$)がベースになっている。現金はS$と日本円、US$も可能だが、お釣りは基本的にS$となる。クレジットカード(VISA、MASTER)にも対応しているので、S$を持っていなくても問題ない。

  • プレオーダーコンボ(サラダ+ホットミール+デザート+水/S$27=約2,210円)は路線限定メニュー

    プレオーダーコンボ(サラダ+ホットミール+デザート+水/S$27=約2,210円)は路線限定メニュー

随時、新しい機内食が登場しているが、ホットミール/ライトミールに関しては、ホノルル→関空線用に用意されたメニューから選ぶようになっている。ホットミールはどれも一律S$18(約1,880円)で、「ビーフシチューとマッシュドポテト」「グリルサーモンとパクチーライス」「フジッリパスタのトマトクリームソース」「ハワイアンバーベキューチキン」の4種類。ライトミールは一律S$15(約1,230円)で、「チキンラップ」と「ベジタリアンラップ」の2種類がそろう。せっかくならハワイ帰りらしく、「ハワイアンバーベキューチキン」をチョイスしてみた。

  • ホットミール(S$18=約1,880円)も路線限定メニューから選ぶ

    ホットミール(S$18=約1,880円)とライトミール(S$15=約1,230円)は路線限定メニューから選ぶ

ドリンクはノンアルコールがS$4(約330円)、アルコールがS$8(約660円)。アルコールはワインやウイスキー、ウォッカ、ビールがあり、ビールはアサヒスーパードライ、ハイネケン、そして、シンガポールのタイガービールが用意されている。

  • ノンアルコール(S$4=約330円)はアイスのほか、ホットもある

    ノンアルコール(S$4=約330円)はアイスのほか、ホットもある

  • アルコール(S$8=約660円)もいろいろ

    アルコール(S$8=約660円)もいろいろ

シンガポールの航空会社ゆえにタイガービールをお供にするでも良かったが、ちょっと気になったのが「NEW」と書かれたソフトドリンク「ヌーハニー」の存在。なんとなくハワイっぽい気がしたが、そうではなくシンガポールのドリンクとのこと。「ピュアなハチミツを使ったサイダーでおいしいですよ」と客室乗務員が笑顔で答えてくれたので、心はタイガーよりもハチに傾いた。

ソースは日本人好み仕上げ?

先にドリンクを受け取り、ハワイアンバーベキューチキンを待つ。ドリンクは氷の有無を選べるようだ。ヌーハニーはどんな味かというと、びっくりするほどハチミツ。サイダーにすることですっきりと味わえ、確かに何だか身体にも良さそうな気がしてきた。

  • 「ヌーハニー」の一口目は「甘っ」だったが、サイダーの爽やかさですっきり楽しめる

    「ヌーハニー」の一口目は「甘っ」だったが、サイダーの爽やかさですっきり楽しめる

そして、ハワイアンバーベキューチキンが登場。蓋を開ける前からすでに、ソースの甘い香りが漂っていた。チキンの側にニンジンとブロッコリーが添えられており、その隣にはライスが盛られている。

ハワイアンバーベキューということだったので、フルーティーなウスターソース系をイメージしていたが、どちらかという生姜焼きを想起させる甘みが強いソースだった。とは言え、柔らかいチキンしっかり絡んでいて、これはこれでおいしい。強いて言うなら、ライスの米粒がやや崩れていたので、もう少し固めだったらなおうれしかった。

  • ハワイアンバーベキューチキン+ヌーハニー

    ハワイアンバーベキューソースがたっぷり

ホットミールだけだと、1食としてはちょっと量が少ないかもしれない。その場合は、カップラーメン(S$5=約810円)でも追加してみるといいだろう。

  • ハワイアンバーベキューチキンは、1食として食べるにはちょっと少ないかも

また、ポテトチップスやアイスクリーム(各S$6=約490円)等の用意もあるので、小腹が空いたら客室乗務員に声をかけてみよう。機内では英語のほか、日本語でもアナウンスがあり、筆者が搭乗したフライトには日本人の乗務員もいた。また、機内ではスクートグッズも販売しているので、お土産にどうぞ。

  • スナックやスイーツも好きな時に

    スナックやスイーツも好きな時に

  • 機内販売にはスクートグッズも取りそろえている

    機内販売にはスクートグッズも取りそろえている

※記事中の機内食は、2018年5月の関空=ホノルル線で販売されたもの
※日本円換算は1シンガポールドル=約81.8円で計算