11月はとてもおめでたい月でした。例えば、婚姻届が最も多いのは11月と3月です。また、結婚式の件数では11月か10月が毎年トップ争いを繰り広げています。つまり、婚姻届と結婚式をあわせると、11月は1年で結婚が一番多い、おめでたい月だと言えるのです。

結婚式が終わると次は、二人の写真と「Just Married!」という言葉を添えた年賀状作りですね。式に招待できなかった方にも報告し、これで結婚というライフイベントも一段落ではないでしょうか。年賀状の風習もメールやSNSの普及で変わってきているようですが「年賀状を見るのが正月の楽しみ! 」という人も多いでしょう。

私もそんな一人ですが、歳をとるにつれ、結婚式の写真よりも、笑顔のお子様やご夫婦の様子を年賀状に印刷した「家族写真」を目にする機会が増えてきました。

この「家族写真」、私はとても良いと思います。そして、我が家もやっておけば良かったなぁ~、と最近後悔しています。と言うのも、娘が成人して家族で写真を撮りに行ったとき、改めて気付いたことがあったからです。

振り返ってみれば、娘の写真はたくさんありますが、家族3人の写真はあまりなかったのです。七五三や入学・卒業式、家族旅行など、思い出は色々とありますが、それが記録として残っているのは娘の写真ばかりだった、ということです。親バカと言えばそれまでですが……(笑)。

一方、我が家の年賀状は、妻が作る干支をかたどった消しゴムハンコを押して、一筆添えて送っています。正直、「家族写真」は恥ずかしい気がしていました。年賀状で「家族写真」を目にしても、「毎年、家族でスケジュールをあわせ、少しおめかしして写真を撮りに行くのも大変だろうなぁ~」なんて思っていました。

でも、逆にいえば、年賀状のため、という理由をつけてでも強制的にそんな機会を作る、そうでもしないと家族揃って写真を撮ることもなかなかないのかも知れません。そして、我が家も年賀状を「家族写真」にしていれば、家族の思い出を定期的に記録として積み上げることができたのに、と後悔しているのです。ですから最近は、我が家を反面教師として「年賀状は家族写真がおススメ! 」と新婚夫婦にアドバイスしています。

そのように考えると、夫婦や家族としての思い出を記録として積み上げていくこと、それこそが、山あり谷ありの結婚生活を長く続けるためのコツになる、とも思い至りました。これは投資を続けるコツにも当てはまります。よく、「長期投資はほったらかしでOK」という意見を聞きますが、結婚生活同様、ほったらかしが無関心になってはいけません。

つまり、投資した自分のお金がどうなっているか、定期的に確認する作業を経験として積み上げていくこと、それこそが、山あり谷ありの投資を長く続けるコツになるのです。そして、そんな経験もなく、急にまとまった資金で投資をする場合は、専門家からアドバイスを受けるなど周到な準備が必要でしょう。そうでないと、私の二の舞になりますからご注意を!「来年の年賀状は家族写真にしない? 」という私の提案は妻から秒で却下されましたから……(苦笑)。

著者: 小出昌平(こいでしょうへい)

昭和43年(1968年)4月 大阪府生まれ、平成5年(1993年)4月 大和証券株式会社入社。投資信託の開発や富裕層ビジネスの企画・運営業務などを経て、平成27年(2015年)より確定拠出年金業務に従事。令和1年(2019年)10月確定拠出年金ビジネス部長。

現在は、イデコと呼ばれる個人型確定拠出年金の周知・普及活動に携わりながら、自治体や事業会社の職場における金融・投資教育、ライフプラン教育の支援活動に取組み中。

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