11月はとてもおめでたい月です。例えば、婚姻届が多いのは11月と3月です。また、結婚式の件数では11月か10月が毎年トップ争いを繰り広げています。つまり、婚姻届と結婚式をあわせると、11月は1年で結婚が一番多い、おめでたい月だと言えるのです。

  • 新婚夫婦が円満にライフプランを考えるコツとは?

さて、結婚は言うまでもなく、人生における大きなライフイベントです。だからこそ、教科書的には「結婚をきっかけに、夫婦2人でこれからのライフプランを話し合いましょう! 」となる訳です。

でも、立派なライフプランを作ろうと考えてはいけません。そんなことをしたら間違いなく夫婦喧嘩になるでしょう。なぜなら、新婚当初はまだお互いのことがよく分かっていないからです。お互いの考え方や価値観の違いは一緒に暮らしてはじめて気付くことも多いので、ライフプランが喧嘩の元になってしまうのです。特にライフプランの大切な要素、「生きがい」については、多少妥協もしながら時間をかけて擦り合わせていくのが無難でしょう。

それでは新婚夫婦が円満にライフプランを考えるためにはどうすればよいのでしょうか? そのコツは、夫婦2人で共通の敵に立ち向かうことです。そして、その共通の敵とは「老後の備え」だと思うのです。なぜなら、夫婦2人にとって、将来、子どもを授からなかったとしても、家を買わなかったとしても、2人で過ごす老後は必ずやってくるからです。

「結婚したばかりなのに老後のこと? 」と怪訝に思われる方も多いでしょう。でも、結婚した2人は、それこそ結婚する前から「老後の備え」を始めていることに気付いていますか? 20歳になれば国民年金、お勤めになれば厚生年金の保険料を払っている訳ですから。

そして、お2人にまずやっていただきたいのが、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で加入期間をチェックして未納がないか確認する、という作業です。学生の頃、特例制度で国民年金の保険料を払っていない方は要注意です。10年以内に納めないと(追納と言います)、将来の年金が少ないままになります。もし追納してなかったら、まずは追納分の貯蓄に励みましょう(追納したら、年末調整か確定申告で税金が戻ってくる、というお得な面もあります)。

このように国民年金を確認したら、これから夫婦2人でどんな働き方をしていこうかと思いを馳せればよいでしょう。共働きでお勤めするなら厚生年金が上乗せされますし、自営業で頑張っていくなら厚生年金がない分を別の方法で備える、という具合です。そうすれば自ずと(おのずと)、2人の「生きがい」も何となくイメージできるようになるでしょう。

なお、冒頭で「11月はおめでたい月」と申し上げましたが、今年は異変が起きています。平成から令和への改元にあやかって「令和婚」がブームになっているのです。今年5月は婚姻届が9万件を超え(前年同月比で2倍)、このままいけば11月の首位陥落もあり得ます。年末にかけ「令和婚」の駆け込みがどれだけ盛り上がるか次第でしょう。結婚したいと思っている方はプロポーズの絶好のチャンスかも知れません。頑張りましょう!

著者: 小出昌平(こいでしょうへい)

昭和43年(1968年)4月 大阪府生まれ、平成5年(1993年)4月 大和証券株式会社入社。投資信託の開発や富裕層ビジネスの企画・運営業務などを経て、平成27年(2015年)より確定拠出年金業務に従事。令和1年(2019年)10月確定拠出年金ビジネス部長。

現在は、イデコと呼ばれる個人型確定拠出年金の周知・普及活動に携わりながら、自治体や事業会社の職場における金融・投資教育、ライフプラン教育の支援活動に取組み中。

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