京都在住のイラストレータ・シロシオさんが、京都の名所や一風変わった珍スポット、さらには絶品グルメなどを漫画でゆる~く紹介します。今回のテーマは「祇園祭」です。

 祇園祭には前祭と後祭があるんです!

どうも、シロシオです! 夏越の祓が終わると、7月から祇園祭が始まります。1カ月にわたり、様々な行事が行われる八坂神社の祭礼。今では楽しいお祭りですが、実は疫神や死者の怨霊などを鎮め、無病息災を祈るための祭りです。

2014年から7月17日の前祭(山鉾巡行と神幸祭)と24日の後祭(山鉾巡行と還幸祭)が元の形で復活しました。1カ月間ある祇園祭の中で一番盛り上がるのは、7月14日~16日の前祭の宵々山や宵山、そして7月17日の山鉾巡行です!

名物の粽は、山鉾ごとに個性ある粽が販売されています。厄除け以外にも、由来に合わせたご利益と粽の飾りも違って面白いです!! あと粽を買うと山鉾に乗せてもらえる所もあります(ただし、男性しか上がれない鉾もあるのでご注意を!)。祇園祭に行かれる際はチェックしてください!

宵山の日は、夕方から歩行者天国になって混雑するので、苦手な方は午前中に行くか、目的だけすませて山鉾のない脇道を通って、カフェや飲み屋で休憩するのも良いかと。後祭では歩行者天国もなく、露店も出ませんがゆっくりお祭りを楽しみたい人にはおすすめです!

祇園祭限定グルメは私も楽しみにしていて、しみだれ豚饅(膳處漢ぽっちり)は毎年すごい行列ができますが、頑張って並びます!! 露店や屋台以外にも和菓子屋やカフェでも祇園祭限定のものが販売されており、目移りしちゃいます~。

そして祇園祭のハイライトである17日の山鉾巡行は、長刀鉾を先頭に23基の山鉾が都大路を巡行します! 「動く美術館」とも呼ばれるぐらい、歴史ある懸装品が飾られた豪華な山鉾を見られます。最大12トンを超える山鉾を方向転換する「辻回し」などは、大迫力で見ている人の熱気もすごいです……! 宵山ではお祭り感を味わい、粽を買い厄除けやご利益を貰ったり、山鉾巡行で歴史を感じたりと祇園祭を堪能してください!!

筆者プロフィール: シロシオ

京都在住イラストレーター、京都精華大学デザイン学科卒。主に書籍の挿絵や漫画の仕事を中心に活動。児童書では共著「ランドセル名作 3つのごちそう」や、実用書などでは「コミックエッセイ 先生、教えてください! 人体の大疑問」など、幅広い世代に向けてイラストや漫画を提供。自身の健康なスローライフをテーマにしたゆる活コミックエッセイも執筆。ダイエットで10kg痩せたきっかけから健康食に目覚め、2019年1月から発酵食大学に通い、発酵食を学び1日1糀の生活を送っている。ウェブサイトも運営している。