働き盛りの中年世代にとって、一番大切なのは「健康」。そのためにできるだけ運動をしたいとは思うものの、仕事に追われる毎日でジム通いやランニングもなかなかむずかしい。でも、たまにはスポーツで思いっきり汗を流してスッキリしたい! そんな折、「自然の中でeMTBに乗ってみない?」というお誘いが。eMTBって、電動のMTB? そんなのあるんだ!? 興味津々で行ってみた。

  • 初めてのeMTB体験にドキドキわくわく

「トレイルアドベンチャー・よこはま」とは?

やってきたのは、よこはま動物園ズーラシアに隣接する里山ガーデン内の自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」に2020年2月29日にオープンした「トレイルアドベンチャー・よこはま」。

  • 「トレイルアドベンチャー・よこはま」は、自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」に2020年2月29日にオープンした施設

鳥の鳴き声が聞こえる豊かな森林の中にあり、いるだけでとても気分が良い。そんな森林の中に緩やかな傾斜でのアップダウンやコーナーなどを配置した「多目的フロートレイル」で、初心者から上級者までMTB、e-MTB(電動アシスト機能つきMTB)、e-Bike(電動モーターバイク)等を楽しむことができるのだ。MTB、e-MTBやヘルメットのレンタルもあるので、手ぶらで気軽に足を運べるのが嬉しい(バイクの持ち込みもOK)。トレイルの利用料金は税込2,500円、レンタル料金はMTB が税込2,300円、e-MTBが税込3,800円、e-Bikeが税込3,000円、セーフティパッケージ(ヘルメット+膝&肘プロテクター)が税込1,000円となっている。

  • コースは環境に負荷をかけず自然を活かして設計されている

  • コースは初級(グリーン)中級(ブルー)上級(レッド)の3つが用意されている

この日は、期間限定で貸出されていた、ボッシュ製新型ドライブユニット「Performance Line CX」を搭載した最新 eMTBに試乗することができた(現在は貸出期間終了)。乗ってみたのは、アメリカの有名自動車メーカー「トレック」の「Powerfly 5」。価格は聞いてビックリの税別460,000円。マジか。そんな高級eMTBに試乗させてもらうとは。ハンドルを持って起こしてみると、ズッシリとした重量感で迫力を感じる。本当に乗って大丈夫かなぁ~なんか緊張してきたぞ。しかし、そんな初心者でもスタッフの方が丁寧に安全講習をしてくれるので安心。コースは初級(グリーン)中級(ブルー)上級(レッド)の3つに分かれており、すべて一方通行になっている。トレイルの幅は1m程で、並走はできないようになっているので、譲り合いをしながら走ること、追い抜きをする際には声掛けをする等、気持ち良く楽しむためのマナーも大切だ。

  • 今回メインで試乗したトレックの「Powerfly 5」。乗っているうちに欲しくなってしまうほど乗り心地抜群だった

  • これがe-MTBに搭載されたボッシュ製新型ドライブユニット「Performance Line CX」

  • 丁寧にわかりやすくレクチャーしてくれたフォレストアドベンチャーよこはまマネージャーの久保亮介さん

いざ森の中のコースへ出発!

さて、いよいよ初級コースにチャレンジ。MTB初心者どころか日頃自転車にもほとんど乗っていない筆者。果たして無事に生還できるのか? 「Powerfly 5」に跨って、いざ出発。電動アシストは、「ECO」「TOUR」「EMTB」「TURBO」という4つのモードがあり、地形に合わせて自動調整してくれるという「EMTB」にセットして走ってみた。

  • いざ、森林の中のコースへと出発!

おっかなびっくり、ペダルを漕いでみると、スッと軽く前に進む。おおっ! 普通の自転車と全然違う(あたりまえ)。斜面を登るときも、ペダルを普通に漕ぐだけで平地と同じように進んで行く。最初は余計な力が入っていたものの、すぐに慣れて快適な乗り心地になってきた。おっと、登り坂で結構大きいカーブに差し掛かった。直線ならスイスイ行きそうだが、カーブとなるとむずかしいかも……と不安になったのもつかの間、スタッフさんのアドバイス通りにトレイルの外側をグルっと回ってみると、じつにスムーズにカーブを曲がって登ることができた。余計な力を入れて漕がなくても全然大丈夫。なにこれ、超気持ちイイ!

  • 登り坂でも余裕で快走! めちゃめちゃ気持ち良かった

何回か初級コースを走った後、中級コース(ブルー)へ。初級コースと違い、 距離がある分、こちらの方が走り応えがあって楽しい。坂道もカーブもスイスイ~っと、調子に乗っていたら、下り坂の急カーブでステーンッと思いっきりコケてしまった。この下り坂のカーブがちょっと怖かったので、結局最後までスピードを落として曲がっていた。そう、無理は禁物。怪我をしないように安全に楽しむのが大事。とはいえ、スタッフさんが下り坂のコブをカッコよくジャンプして走って行くのを見ると、あんな風に走りたい! と興奮。すっかりeMTBのトリコになってきた。

  • 下り坂のカーブが結構怖いのよ……と思っていたら……

  • 案の定、下り坂のカーブで思いっきりコケた

しばらく走ってから、同じくトレックの「Rail 9.7」にも少し乗ってみた。こちらはさらに本物志向の高級車で、価格は税別790,000円。先ほど乗った「Powerfly 5」はフロント(前輪)のみのサスペンション搭載だったが、「Rail 9.7」はフルサスペンション搭載で乗り心地がまったく違って感じられた。「Powerfly 5」の感覚に慣れてしまったせいか、「Rail 9.7」は乗りこなすにはちょっと時間がかかる元気でおてんばな馬という感じ。それぐらい、本格派ライダーに向けて充実した機能、性能を持っているのだろうことが、初心者ながらに体感できた。

  • 緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェならぬ太っちょなおじさん

最高のストレス解消になった

今回、初めて乗ったeMTB。なぜか乗る前は難易度の高い乗り物だと勘違いしていたが、電動アシストの快適さ、心地よい乗り心地を思いっきり体験して、まったく印象が変わった。また、森林の中でeMTBに乗って夢中で走り回る爽快感は、最高のストレス解消になった。みなさんも、自然豊かな「トレイルアドベンチャー・よこはま」に足を運んでeMTBに乗ってみては? きっと、その楽しさにやみつきになってしまうはず。

●information
「トレイルアドベンチャー・よこはま」
神奈川県横浜市旭区上白根町1425-4
営業時間:9~17時(季節により変動あり)
休:不定休(コース状況による)