伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒット、QUEEN + ADAM LAMBERTが1月25日から来日公演を行う等、QUEEN(以下・クイーン)人気がこれまでにない盛り上がりを見せている。そんな中、クイーンの栄光と軌跡を巡る展覧会『QUEEN EXHIBITION JAPAN ~Bohemian Rhapsody~』が日本橋髙島屋S.C.本館8階ホールにて1月15日からスタート。当日の朝に行われたメディア内覧会で、その全貌を目撃してきた。

  • 「ミュージックライフ」元編集長の東郷かおる子さんとフレディのボディーガードを務めた伊丹久夫さんに囲まれて、等身大フィギュアがお披露目された

クイーンの輝かしい歴史を辿る展覧会

この展覧会は、1971年にジョン・ディーコンがブライアン・メイ、フレディ・マーキュリー、ロジャー・テイラーのバンドに加わり結成され、フレディの亡き後1992年にクイーンの残されたメンバーがロンドンのウェンブリー・スタジアムに集結し、フレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサートで演奏するまでのクイーンの歴史を辿ったもの。

  • 貴重な衣装は実際に使用された際の映像と共に

  • まずは入口付近でメンバー4人について学ぶ

内覧会の冒頭、1975年の初来日時からお忍び来日の際にもフレディのボディーガードを務めた伊丹久夫さん(東京パトロール 代表取締役)、来日のたびに取材したという音楽誌「ミュージックライフ」元編集長の東郷かおる子さんが登壇して、今回のために制作されたフレディの等身大フィギュアがお披露目された。このフィギュアは、1986年のアルバム『カインド・オブ・マジック』発表後に行われ、クイーンのラストツアーとなった「マジック・ツアー」での雄姿を再現したもの。フィギュアを見たお2人は、「もうちょっと背が高かった気がしますけど(笑)、かなり精巧に作られてますね」(東郷さん)「生き写しのようで感激です」(伊丹さん)と感想を述べた。

  • JAPANツアーのポスターも並んでいた

  • 表紙を務めた音楽雑誌・ファンクラブ会報もズラリ

その後のトークでは「70年代は悪いことをする外国のミュージシャンもいたが、クイーンのメンバーは人当りもよく紳士的でした」(伊丹さん)「本物のフレディは、伝記映画で描かれている人物像よりもお茶目」(東郷)と、その印象を回顧した。また、初来日時にブライアンとロジャーが東京タワーに出かけたところ修学旅行生に囲まれパニックとなってしまい、警備スタッフに叱られたというエピソードを東郷さんが語ると、伊丹さんはフレディについていたため、まったくそのことは知らなかったという。また、伊丹さんはフレディとは同い年だったこともあり、好意的で警備もやりやすかったという。

今回の展覧会では、伊丹さんがフレディからプレゼントされた時計、日本刀が展示されていることも明らかにした。「新しいファンの方も、古くからのファンの方も満足していただけると思いますし、親子でも楽しんでいただける展示会です」(東郷さん)「クイーンは、素晴らしい曲、パフォーマンスを見せたグループ。長く皆さんの記憶に残れば」(伊丹さん)と、来場を呼び掛けた。

  • ボディガードの伊丹さんにフレディが贈った時計も展示されている

展示物を見てみると、4人のプロフィールをはじめとするクイーンの歴史が年代ごとに並べられており、初心者にもわかりやすいものとなっていた。展示物は、メンバーが着用した衣装11点(うち6点は日本初公開)、写真・パネル146点、手書きの歌詞等の思い出の品々174点等、計332点。また、1976年ハイドパーク、1977年アールズコートでの貴重なライヴ映像も公式初公開上映されている。さらに来日公演のチケット、パンフレット、ポスターや来日時の写真などは、彼らがいかに日本で人気者だったかがよくわかるものとなっていた。

  • 貴重すぎる手書き筆跡の歌詞

  • ブライアン・メイの愛器「レッド・スペシャル」の展示もあり

映画のヒットにより、クイーンを初めて知った人もいれば、名前は知っていたものの改めて興味を抱いた人も多いはず。筆者もあまり熱心にクイーンを聴いてきたわけではないので、今回この展覧会をきっかけに、より深くその音楽に触れてみたいと思った。東京での開催は1月27日まで。その後、横浜にて1月30日~3月22日まで、大阪で3月25日~4月6日まで開催される。詳しくはイベントオフィシャル・ウェブサイトまで。

  • グッズ売り場も充実した品揃えだった

●information
『QUEEN EXHIBITION JAPAN ~Bohemian Rhapsody~』
日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール(東京)
東京都中央区日本橋2-4-1
2020年1月15日~1月27日
10時30分~19時30分(最終入場19時)
※1月16日~19日は20時閉場(最終入場19時30分)
※最終日1月27日は18時閉場(最終入場17時30分)

著者:岡本貴之

1971年新潟県生まれのフリーライター。音楽取材の他、グルメ 取材、様々なカルチャーの体験レポート等、多岐にわたり取材・ 執筆している。好きなRCサクセションのアルバムは『BLUE』。趣味はプロレス・格闘技観戦。著書は『I LIKE YOU 忌野清志郎』(岡本貴之編・河出書房新社)」