ドラマを観ていると、誰もが一度は「これ絶対によくある展開だ!」と心の中でツッコミたくなる瞬間がある――。

連載『ドラマあるある』は、マイナビニュース会員によるアンケートをもとに視聴者の共感を呼ぶシーンをピックアップし、4コマ漫画でご紹介します。

サスペンスから医療、刑事、恋愛まで、ジャンルを超えて登場する“お約束”を改めて振り返ることで、思わず笑ってしまったり、懐かしくなったり、ドラマがさらに楽しくなるかも!?

イラストを描いてくれるのは「推し活あるある」を執筆する漫画家兼イラストレーターの菅原県さんです。

鍵のかかったドアに体当たりする男性

  • 鍵のかかったドアに体当たりする男性

    鍵のかかったドアに体当たりする男性

部屋の中から女性の悲鳴が響く。「どうした!?」と駆けつけた男性は、鍵のかかったドアに体当たり。数回の衝撃ののち、ドアを蹴ると「バン!」と音を立てて開く。「今そこに人影が……」と震える女性。ヒーローは息を切らしながら、「大丈夫か?」と声をかける――。

ドラマでは当たり前の救出劇。鍵があろうと扉が頑丈だろうと、正義の一撃で道は開く。だが、現実世界ではドアロックの強度が上がり、簡単に壊れるようではむしろ困る。それでも視聴者は、この“非現実的な突破力”を待っている。物理法則よりもカタルシスを、現実味よりもスピード感を求めるからだ。

ドラマはいつだって「現実には起こらないこと」を見たい人々の期待に応える装置である。鍵のかかったドアがいとも簡単に開くたびに、私たちは気づかぬうちに――現実よりも“ドラマ的な世界”の方を信じてしまっているのかもしれない。

調査時期: 2025年7月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート