「クレジットカードは使っているけど、ポイントのことはよくわからない」という方、多いのではないでしょうか。

筆者も20代のときは、ポイントをまったく意識できていませんでした。しかし30代になってからポイントを意識してクレジットカードを使い始めたところ、明らかに手持ちのお金が増えたと感じ「なんていままでもったいないことをしていたんだ……」と後悔しました。

今回は、クレジットカードのポイントの種類や使いみち、効率的な獲得方法などをわかりやすく解説します。

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クレジットカードのポイントってなに? 使いみちは?

クレジットカードで決済をすると、一定の決済金額ごとに1ポイント獲得できます。また電子マネーやバーコード決済などキャッシュレス決済の多くは、決済するごとにポイントを獲得できます。

獲得したポイントは、1ポイント=1円の価値があるのが一般的です。つまりポイントとは、簡単にいえば「お金を使うとお金が戻ってくる仕組み」といえます。

利用するクレジットカードを選ぶときに注目したいのが、ポイントの「還元率」です。例えばポイントの還元率が1%であれば、100円につき1ポイントを獲得できます。還元率が0.5%あれば、獲得できるのは200円につき1ポイントです。

仮に、1カ月の決済金額が10万円であったとしましょう。還元率が1%のクレジットカードであれば、1,000円分のポイントを獲得できますが、還元率0.5%の場合は500円分です。

決済金額が同じであっても、還元率によって獲得できるポイントは異なってきます。また特定の店舗やサービスで決済をしたり所定のキャッシュレス決済を利用したりすると、還元率が上昇し、獲得ポイントを増やせる場合もあります。

クレジットカードで獲得できるポイントの種類

クレジットカードで獲得できるポイントの例は、以下の通りです。

・楽天ポイント
・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・WAONポイント
・LINEポイント   など

よく買い物をするお店や飲食店で、貯められるポイントや利用できるポイントを確認すると、主に利用するクレジットカードが選びやすくなるでしょう。

獲得を狙うポイントは、1種類にまとめるのが望ましいです。しかしポイントの獲得を狙うあまり、価格が割高の商品を購入してしまったり、自宅から離れた場所の店舗を利用したりするのはおすすめできません。

1種類に絞るのが難しい場合は、無理をせず2種類のポイント獲得を狙いましょう。

クレジットカードのポイントの使いみち

ポイントの主な使いみちは、以下の通りです。やり方によっては、1ポイント=1円以上の価値となる場合があります。

  1. クレジットカードの利用代金へ充当する
  2. 電子マネーやバーコード決済などの残高にチャージする
  3. 金券や商品、マイルなどと交換する
  4. 投資する

例えば、5,000ポイントを獲得していた場合は、クレジットカードの利用代金の支払いに5,000円を充てたり、電子マネーやバーコード決済などの残高に5,000円をチャージしたりできます。

※1ポイント=1円換算の場合

また近年は、ポイントの使いみちとして「ポイント投資」や「ポイント運用」を選択する人が増えてきました。

ポイント投資は、ポイントを現金に換えて株や投資信託などで運用することです。ポイント運用は、株や投資信託の値動きに応じてポイントそのものが上下します。どちらも元手0円で始められるため、投資に抵抗がある方でも始めやすいです。

なおポイントの使いみちは、獲得したポイントの種類によって異なります。