女性同士でも相談しにくいお胸の気になるお悩み。筆者がこれまで数千人のお胸とお尻のケアに携わってきた経験から、それぞれのお悩みの原因と、その改善策についてお届けします。今回は、バストが大きい方向けに、バストケアのポイントやマッサージの方法をご紹介します。

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■今回のお悩み
「大きいので肩が凝るし下がってきた」(37歳、技術職)

  • バストが大きくてもマッサージは必要? どうやってするの?

    大きいバストの人必見! "肩こり"や"太って見える"のを防ぐには?


前回に引き続きバストが大きいことによるお悩みの改善法について、今回はマッサージやケアのポイントをご紹介します。

大きいバストにもケアが必要な理由

バストマッサージというと、バストアップのためのものというイメージが強いのですが、大きい方にもケアが必要です。バストの構造上、ケアでサイズ自体を小さくすることは難しいのですが、大きさによる重さの不快感や、シルエットのもたつきを改善することができます。また、重さにより負担のかかってしまう皮膚の保護としても、毎日のケアをおすすめします。

大きいバストのためケアポイントは?

大きいバストにおいては、お胸の張り付き感を取り、軽さを出していくことがケアのポイントとなります。それにより、お胸が軽く感じられるようになったり、胸が開き呼吸がしやすくなったりします。また、リンパの流れが促進されることで、広がりがちなバストの輪郭がスッキリとしてくるので、バストの印象も変わってきます。

バストのマッサージ法

では、実際にどうマッサージすればいいのという方向けに、誰でも自宅で簡単にできるマッサージの方法をご紹介します。

(1)バストの張り付き感を取る
はじめに、バストサイドを手の平の付け根を使って上下に擦るようにマッサージします。この時、バストの膨らみの内側をマッサージしてしまうとお胸を痛めてしまうので、バストの横をキープしましょう。反対の手でバストを下から支えておくと、揺れを抑えられます。

(2)腕の付け根を揉みほぐす
サイドのマッサージのあとは、腕の付け根を手で挟むようにして揉みほぐします。硬さを感じる場合には気持ちいい強さでじっくり行いましょう。

(3)バストの輪郭を整える
片方の手でバストを下からしっかりと持ち上げて、反対の手でバストの輪郭、バージスラインを流していきます。皮膚の表面をさするように内側から外側へと流すのがポイントです。また生理前など、お胸の張りが強い時には、バージスラインから少し離れた位置で流すようにしましょう。

(4)バストの軽さを出すよう仕上げる
バストを下からしっかりと持ち上げたら、外から内へ円を描くように、お胸全体を動かします。その際、クーパー靭帯への負担を防ぐため、上下運動にならないよう注意しましょう。バスト全体を大きくゆっくり動かすイメージで行ってください。


マッサージはバスタイムを活用して行うと効率的ですが、バストの皮膚のケアとして、保湿を併せて行うようにしましょう。市販のバストクリームはバストアップのイメージが強いので、抵抗のある方はボディ用のクリームなどでも大丈夫ですし、バストの大きい方向けのバストケアクリーム「Cutie Bust(キューティバスト)」などもあります。皮膚の張りや潤いは、天然のブラジャーともいえます。マッサージと併せて保湿もしっかり行っていきましょう。

次回は、バスト周りの凝りを緩和するストレッチ法をご紹介します。バストのサイズ問わず、取り組んでいただきたいストレッチになりますので、引き続きお読み頂けたら嬉しいです。