前回は「キャリア女性が考えるべき5つのこと」について書きました。今回からは、その項目をひとつずつ解説していきたいと思います。

みなさんは自分のスキル・経験について、きちんと向き合ったことはありますか? 転職活動をしない限り、わざわざ棚卸しする機会は少ないかもしれません。会社の評価面談のときでも、一つひとつ整理まではしないですよね。

そこで、少し時間にゆとりができる年末年始に「自分ができること」「強みの明確化」をしてみてはいかがでしょうか? 自分の強みと弱みを可視化することで、今後のキャリアの選択肢や可能性が拓けてくるはずです。今回は、その棚卸しの手法について解説します。

今までの経歴を洗いざらい書き出してみる

まずは今までのスキル・経験を整理してみましょう。職務経歴書に落とし込もうとすると、表面的な言葉や漠然とした表現で書いてしまいがち。まずはキャリアにおける自分史をエピソードも交えて書き出してみましょう。私の場合は、会社員時代にこの棚卸しをして、フリーランスとして独立するために強化すべきスキルを定めて、計画的にその経験ができる環境に身を置きました。

(1)企業規模と経験業種

50名規模の会社と1,000名規模の会社では、同じ職種でも業務内容や役割は異なります。企業の設立年数や社員数などで、今までの経験企業の規模感とその職種に対して求められた役割と責任を整理してみましょう。

経験業種は、自分が関わった業界、どんな事業に携わっていたのかを改めて整理するために書き出してみます。その業界の知見があることは、自身の強みにつながります。また個人向け(BtoC)・企業向け(BtoB)事業か、どういったサービスに携わっていたのかを書き出してみましょう。

(2)経験職種とポジション

例えば「営業職・マネージャー」という職種とポジションでも、5名のチームと30名のチームを率いるのでは、必要とされるスキルや経験も変わってきます。どんな職種・チーム・ポジションにいたのかを思い出し、細かく洗い出してみてください。その役割や責任を果たすために、発揮された自分の能力や強みも考えてみます。

(3)業務内容と成果

同じ職種でも、業務内容は多岐にわたります。例えば、「広報職」と一言でいっても社外向け、社内向けなのか。マーケティング関連、IR(投資家・株主向け)関連などの業務も含まれるのかなど、企業によって異なります。書き出すことで、自分が得意とするスキルとまだ経験していない領域が見えてきます。できることとできないことを明確にした上で、経験した業務において出した成果を数値化できることを含めて洗い出します。

強み・弱みを整理し、スキルを可視化する

前述のとおり洗い出せたら、次は自分の強みや弱みを整理しましょう。ハッシュタグで書き出してみると、短いワードでたくさん書き出せるのでおすすめです。

#新規事業立ち上げ #株主総会業務 #社外広報 #新規開拓営業 #研修・育成プラン企画・運用 #月次決算 #iOS、Androidアプリ開発

このように書き出してみると、どの企業でも同じポジション・役割をしていたり、複数社にわたって同じ業務に携わっていたりと自分の強み・PRすべき点が見えてきます。

それと同時に、自分が経験したことのない領域や弱みも見えてくるので、今後そこをどう補っていくのかを考えるきっかけになります。

スキルの強化ポイントを定める

重要なのは、可視化して終わりではなく、今後強化していくべきスキルを定めることです。今持っている強みを強化していくための経験を積むのか、今まで経験の少ない領域を経験し、強みを増やしていくのか。しっかり考えてみましょう。

年末年始は、ぜひ今年を振り返り、来年の目標はもちろん中長期的なビジョンや今後のキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。目標設定した上でさまざまな情報をリサーチしたり、年末年始だからこそ、人脈を掘り起こしたりすることで、新たな扉が開くこともあります。ぜひトライしてみてください。

筆者プロフィール: 志賀祥子

東京都出身。1児の母。2009年に大手住宅メーカーにて社長秘書と広報を兼任。その後、企業の広報責任者としてスタートアップから大手上場企業まで、数社の広報室立ち上げや再構築、ブランディングに従事。7年間の企業広報経験・知見を活かし、2015年に広報コンサルタントとして独立。経営戦略に紐付いた広報戦略立案から施策実施まで、一気通貫の支援を得意とする。2019年に、MaVieを設立。広報ブランディング支援事業のほか、女性・ママ目線の商品PRや企画や女性活躍支援にまつわる研修講師、コミュニティ「Mrelations」の企画運営を行なっている。