映像面で視聴者の注目を集めてきたのが、タイトルバックだ。

前作では、放送回によって出演者の視線が少しずつ変化する演出が話題になった。平野監督は、そもそも最近はタイトルバックをしっかり作るドラマが少ないと感じ、前作で取り入れたことが始まりだったと打ち明ける。

限られた時間の中で芳根らに動きを指示し、短時間で撮影。当初は、わずかな変化に視聴者が気づくかどうか分からなかったというが、反応の大きさに驚いたそうで、「みなさん見てるんだなと思いました」(平野監督)とうれしそうに振り返った。

前作で好評だったことで「ハードルが上がってしまって」と、続編ではかえってプレッシャーにもなったが、今回も限られた時間の中で工夫を凝らしているそうだ。

  • 第1話の現代転生シーン (C)フジテレビ

    第1話の現代転生シーン (C)フジテレビ

現代転生シーンは宋Pの念願「最後の最後まで楽しんで」

本編終了後の短い現代転生版エピソードも話題になっている。これは、「もし続編があるんだったら絶対にやりたいと、監督に言っていたんです」という宋P。原作(カバー裏)にある短いエピソードを実写化したいという思いがあった。

通常、約1時間という放送枠の中で、本編以外に1~2分を割くのは簡単ではない。それでも宋Pには、実現したい理由があった。

「連続ドラマは予告が流れると、その後は違うチャンネルに替えられると思うのですが、本当に最後の最後、終わるまで楽しんでもらえる取り組みを一回やりたいなと、昔から思っていたんです」(宋P)

平野監督は当初、その意図がよく分からなかったそうだが、台本に短いシーンが追加されたことで、狙いを理解したという。

昭和の世界から一転、現代の衣装をまとった芳根や本田の撮影は、制作陣にとっても新鮮だった。平野監督は、特に芳根について、普段とは別の人物を撮影しているような感覚があったという。

作品の世界観を大きく変えることなく、楽しみ方を少しずつ増やしていく。前作から変わらない2人の初々しさと、変わりゆく時代、その両方を丁寧にすくい上げることが、続編の新たな魅力につながっている。

  • 第4話の現代転生シーン (C)フジテレビ

    第4話の現代転生シーン (C)フジテレビ