SBI証券とRidge-iは、共同開発した生成AIチャットサービス「SBI証券チャットサポート」の提供を10月30日から開始した。ログイン時のエラーなどに対し、AIが解決策を提示するほか、必要に応じて有人チャットや電話予約へ案内する。
SBI証券では、セキュリティ対策の強化に伴い、ログイン手続きに関する問い合わせが増加していた。今回のサービスは、Ridge-iの生成AIチャットエンジンとSBI証券の各種システムを連携させ、利用者が問題を解決しやすいサポート環境を整えるものとなる。
エラーに応じた解決策を自動表示、有人対応への引き継ぎも
新サービスでは、ログイン時などにエラーが表示された画面からチャットを開くと、エラーの状況に応じた解決策を自動表示する。利用者がエラー内容を調べたり、入力したりする手間を減らす仕組みだ。
AIだけでは解決できない場合や本人確認が必要な場合には、問い合わせ内容に応じて有人チャットや電話予約などの窓口を案内。その際、待ち時間の目安も表示する。
また、AIチャットでのやり取りを要約し、有人オペレーターやメールでの問い合わせに引き継ぐ機能も搭載。利用者が同じ内容を繰り返し説明する負担を軽減する。
SBI証券のログイン画面に表示されるAIチャットアイコンから利用できる。
SBIグループ全体で生成AIの活用を推進
今回のサービスでは、カスタマーサポート担当者が回答品質を継続的に改善できる運用基盤も整備した。利用状況の分析やナレッジの修正、AIのテスト・公開などを担当者自身が行えるようにしている。
SBIグループは「グループ全体の完全なAIドリブン化」を三大戦略目標の一つに掲げ、金融領域の知見やデータを活用した「SBIグローバル金融AIコンシェルジュ」の構築を目指している。
今回のチャットサービスもその取り組みの一環で、今後はRidge-iとの協業で得られたノウハウをグループ各社に共有し、生成AIの活用を広げていく方針だ。
なお、Ridge-iは生成AIや画像解析、数理最適化などを手がけるAI企業で、SBIホールディングスの持分法適用関連会社となっている。

