民放公式テレビ配信サービス・TVerが、パソコン、スマートフォン・タブレット、テレビアプリの全デバイスでデザインとUI(ユーザーインターフェース)を全面刷新した。先行して提供が完了したテレビアプリでは、利用者1人あたりの再生数が約10%増加したという。
「番組が主役」「誰でも使える」をコンセプトに全面刷新
2025年10月にサービス開始から10周年を迎えたTVer。月間動画再生数は6億回を超え、月間ユーザー数も5,000万に迫る規模へと成長した。一方、サービスのデザインや仕様は開始当初の考え方を引き継いでおり、配信番組のジャンルやユーザー層の多様化に対応するため、今回の大規模な刷新に踏み切った。
新たなデザインでは、「番組が主役」「誰でも使える」をコンセプトに、TVerのブランドカラーやロゴの露出を控え、番組そのものを前面に押し出す設計を採用。番組独自の色彩を背景などに生かしながら、全体をシンプルな画面構成に整理した。
また、端末の設定に応じてフォントサイズが自動的に変わる機能や、文字の視認性を高めるカラーコントラストの改善など、アクセシビリティも向上。年齢や視力、利用環境にかかわらず、直感的に操作できることを目指している。
さらに、今後の配信予定やイッキ見できるエピソード数を分かりやすく表示するほか、視聴履歴に基づく「あなたへのおすすめ」領域を拡張。フィード上で動画をプレビュー再生する機能も導入し、まだ知らない番組との出会いを促す。
今回のアップデートは、2026年6月中旬に設計を開始し、7月から本格的に開発。TVerの社内開発組織が内製で手がけ、約3カ月で全デバイスの刷新を実現した。
9月末から段階的に提供を開始し、現在はパソコンとテレビアプリで全利用者への提供が完了。スマートフォン・タブレットでも順次提供範囲を拡大している。
テレビアプリの1人あたり再生数が約10%増加
刷新の効果も早速表れているという。
先行して全利用者への提供が完了したテレビアプリでは、利用者1人あたりの再生数が全OSの平均で約10%増加。TVerでは、見たい番組にたどり着きやすくなったことを示す変化と捉えている。
一方、利用者からは画面の見え方や操作方法について様々な意見も寄せられており、提供開始後、マイページの表示順や文字の見え方、テレビアプリの動作など、すでに30件以上の改善を実施した。
カスタマーサポート部門と開発部門が日々情報を共有し、利用者の声を継続的にサービスへ反映。残る改善項目についても順次対応を進めている。
縦スワイプで番組を探せる「シーン機能」も導入へ
今後は、番組との出会いから再生までをTVer内で一貫して楽しめる新機能「シーン機能」を順次提供する予定だ。
同機能は、縦スワイプで様々な番組のベストシーンを次々と切り替え、興味を持った場面からすぐに本編の再生を開始できるもの。「今の気分に合う番組を探したい」というニーズに応え、直感的にコンテンツを探せる新たな視聴体験を目指す。
また、すでに提供を開始した新機能が「お気に入りタレントLINE通知」だ。
お気に入りに登録したタレントが出演するエピソードの配信が始まると、LINEで通知が届く仕組み。タレントページにある「LINEで受け取る」ボタンから設定でき、好きなタレントの新着番組を見逃さずチェックできるだけでなく、これまで知らなかった番組との出会いにもつなげる。
TVerでは、今回のUI刷新を第一弾と位置づけ、今後も継続的なアップデートを実施。「番組を探す」「番組に出会う」「番組を見る」という一連の体験をよりスムーズにすることで、多様化する視聴スタイルに対応していく方針だ。
【編集部MEMO】
TVer
2015年10月にサービスを開始した民放公式テレビ配信サービス。民放各局が制作するドラマ、バラエティ、アニメ、報道、スポーツなど幅広いジャンルの番組を無料で配信している。スマートフォン・タブレット、パソコン、テレビアプリなど様々なデバイスで視聴でき、見逃し配信やリアルタイム配信などを展開。2025年10月にサービス開始10周年を迎え、2026年には月間動画再生数が6億回を突破。月間ユーザー数も5,000万に迫る規模に成長している。




