今回は、前回に引き続き1584(天正12)年の様子が描かれた。以下で、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。
まずは、宮部継潤の養子となったともと三好吉房の長男・万丸がりりしく成長し、三好信吉として登場したシーンが挙げられる。信吉の成長した姿には叔父である小一郎も目を細めた。同時に戦功を挙げようと血気にはやる信吉にまずは死なぬことだと釘を刺す。
山崎の戦いで初陣を果たしたものの、命を落とした嫡男・羽柴与一郎(大西利空)の二の舞を避けようとしたのだろう。ともや三好吉房とも久々の再会を果たし、大戦の前に穏やかな一幕が見られた。
SNSでは「信吉くん、気品が漂っていてプリンス感がすごいな」「信吉、立派に育って、ともさんや吉房も鼻高々だな」と羽柴家のキーパーソンである信吉の登場に盛り上がった。一方で、長久手で惨敗を喫したあと、敗因を自分ではなく他人に押し付ける一面を見せた。この他責思考には「Z世代みたい。育成失敗してるやん」「あー、良くも悪くもエリート気質なのかな」とその気質を危ぶむ投稿も見られた。ちなみに信吉は1582(天正10)年、山崎の戦いの直前に池田恒興の娘である若政所と婚約している。
小一郎、織田家の誇りを持たない織田信雄に激怒する
次に、父である織田信長を愚弄し、誇りも持たない信雄の態度に激高した小一郎の姿が挙げられる。兵力差では大きく上回っているものの、家康に徐々に追いつめられていく秀吉。長引く戦に不満を抱いた民に、石を投げつけられるという事態まで起きてしまう。窮地に立たされる羽柴軍だが、丹羽長秀(池田鉄洋)の情報から、家康ではなく信雄と和睦を結ぶという巧手を見いだした。
小一郎は長島城を開城させ、信雄は講和の場である縄生城へ現れる。しかし自分から徳川家康に秀吉を討つように持ちかけたにも関わらず、信雄は悪びれる様子を見せない。さらに父である信長を愚弄し、上から目線で和睦に応じようとしたところで小一郎の怒りが爆発。信雄とは和睦をしないとまで言い放ちその場を去る。その迫力に圧倒された信雄は秀吉に言われるがままだった。
SNSでは「弟がキレて脅した後に兄が穏やかに圧かけながら和睦に持ち込むやり方はまるで反社みたいだな」「信雄も苦しかったのかもしれないけど、さすがに兄弟の前で信長を貶めるのは悪手だよね」と一連の展開にコメントが集まった。
小一郎、丹羽長秀と最後の一時を過ごす
最後に今回のMVPである長秀と最後の一時を過ごした小一郎のシーンが挙げられる。8か月に及んだ小牧・長久手の戦いだったが、ついに終わりを迎えた。立役者である長秀を小一郎・秀吉兄弟が労う。秀吉が席を外したあと、長秀は小一郎がいるから、秀吉は信長を超えるかもしれないと話す。小一郎の力で秀吉に信長を超えさせる。この言葉が小一郎が長秀から秀長へ名を改めることにつながった。
SNSでは「丹羽どのは要所で活躍してくれたよね」「兄弟に反発している武将が多い中、好意的に接してくれる丹羽どのは癒しだったよな」と長秀にコメントが集まった。史実では、長秀は1585(天正13)年に寄生虫が原因で亡くなっている。51歳だった。
きょう20日に放送される第36話「姫和子と鬼和子」では、織田信雄と和睦したのも束の間、四国一統を目指す長宗我部元親(磯部寛之)が反乱を起こす。京へ向かうことになった秀吉は四国攻めの総大将に秀長を任命する。





