「言う言葉があのときは見つからなかったけど」音楽プロデューサーの小林武史氏が10日、YouTubeチャンネル『Unknown わからないいこと by ap bank』で公開された動画「小林武史 x 櫻井和寿『気分って、どうあげるもの?』わからんからの手紙 9通目」に出演。Mr.Children・桜井和寿の体調不良によるライブ中断後、桜井らにかけた言葉を明かした。

  • 小林武史氏

    小林武史氏

桜井和寿「ダメでしたね、まったく」ライブ中断を回顧

桜井は音楽活動について、「基本、音楽をやる仕事って楽しいじゃないですか。だからサッカーやることとかとそんな変わらない。“遊び”をずっとやれてる、続けてるみたいな感じ」と語る一方、「でも時々、遊ぶ感覚よりも、責任とか重圧の方が重くなってきたときに楽しめなくなって。楽しんでやってるから乗り越えられてることが、楽しめなくなったときに突然、“できたことができなくなる”みたいなことはあります」と自身の感覚を述べた。

これを受け、小林氏は「そうね、目撃しちゃったけど」と笑い、5月30日に開催された「Mr.Children Tour 2026 "Saturday in the park"」大阪公演に言及。桜井の体調不良を理由に、ライブを途中で中止となった公演で、小林氏も当日は会場に足を運んでいたという。

桜井は「風邪は風邪だったんですよね。前々日ぐらいから『なんか調子悪いな、喉と鼻が嫌な感じだな』と思ってて。本番当日に病院に行って、診察と薬をもらって」と振り返り、「リハーサルもちょっと力は抜いて、すごい力を要するところは完全に歌わずに。『ひょっとしてこれ奇跡が起これば、お客さんに悟られずに全部完走して終われるかな』と思ったんですけど、ダメでしたね、まったく。リハーサルよりもますます風邪が悪化して」と告白した。

小林氏によると、スタッフから桜井の体調について事前に聞かされていなかったといい、「最初の30分、突然そういうことになっていく。かなりの衝撃で。他の見てたお客さんもまったく同じ状態だった」と吐露。「楽屋に寄らずに、よく僕らメールや電話でやりとりしてる」と普段の関係性に触れたうえで、「ちょっと僕の中で熟成してから、また桜井君とかメンバーに話ができたらいいなと思ってたんだけど。さすがにあの中止の後は、そのまま何かに導かれるように楽屋にも行って」と明かした。

続けて「『桜井君とかメンバーに、何か言葉をかけてあげられるか』とか、思いながら歩いてったわけではないんですけれど、言う言葉があのときは見つからなかったけど」と回想。それでも「もちろんまた見に来るよ。体調は絶対良くなるから」と声をかけたところ、桜井やメンバーからは「絶対来てください」と返されたという。

その後、小林氏は再びライブを訪問。「大阪のときは『こんなことではないんです。本当はもっとちゃんと歌えて』って、すごく絞り出すように桜井君が言ってたけど」と振り返りつつ、「“ちゃんとした状態はもっと良いんだ”っていうものも軽々と飛び越えるぐらいに、本当に自由で躍動感のあるすごい素敵なライブを見させてもらった」としみじみ話していた。

【編集部MEMO】
Mr.Childrenは4人組ロックバンド。「innocent world」「Tomorrow never knows」「名もなき詩」「終わりなき旅」「しるし」「HANABI」など数多くのヒット曲で知られる。2026年3月25日にアルバム『産声』をリリースし、4月4日からアリーナツアー「Mr.Children Tour 2026 "Saturday in the park"」がスタートした。