「どんどん心が荒れて、忙しくなってきたときほど……」――。テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が、2日深夜に放送されたニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水曜27:00~28:30)で、多忙な時期に見るYouTube動画を告白。その動画を見て、「みんな大変だから頑張ろう」と自らを奮い立たせているという。
クリエイターの視聴履歴を調べる企画
番組では、「現実逃避」をテーマに、季節のイベントに合わせた企画案をリスナーから募集した。そのなかで寄せられたのが、作家やクリエイターのYouTube、動画配信サービスの視聴履歴を見せてもらう企画。締め切りや納期が迫った時期に、仕事の合間でどのような作品を見ていたのか、そのときのエピソードとともに聞くという内容だった。
佐久間氏は「うわ、これ気になるな」と興味を示し、自身の視聴傾向についても言及。仕事が忙しくなり、精神的な余裕を失うほど、普段とは異なる動画を選ぶようになるという。
「心が荒れたりすると、自分より大変な人を見たくなる」
佐久間氏は、多忙な時期について、「どんどん心が荒れて、忙しくなってきたときほど、リッチじゃないものを見ます」と説明した。具体的には、短い動画だけでなく、普段であれば積極的には選ばないような、くだらなさを楽しめるYouTube動画などに手を伸ばすそうだ。
その理由を、「心が荒れたりすると、自分より大変な人を見たくなったりするじゃん」と分析。自分と同様に苦しい状況で奮闘している人の姿を見ることで、気持ちを立て直しているようだ。なかでも視聴するというのが、お笑いコンビ・ニューヨークのYouTubeチャンネル。まだ売れていない芸人が相談に訪れ、現在抱えている悩みや厳しい状況を打ち明ける動画を挙げた。
「みんな大変だから頑張ろう」
佐久間氏は、そうした動画について、東京吉本で活動する芸人たちの“地獄の状態”が映し出されていると表現。それを見ながら、「みんな大変だから頑張ろう」と思うことがあると話した。
仕事が立て込み、心身に余裕がなくなると、華やかな成功者や完成度の高い作品ではなく、苦境のなかでも活動を続ける人に目が向く佐久間氏。その姿に自分を重ね、再び仕事へ向かう力を得ているのかもしれない。
リスナーから届いた企画をきっかけに明らかになった、多忙なテレビプロデューサーの視聴履歴。佐久間氏にとって、売れていない芸人たちの切実な相談動画は、単なる現実逃避ではなく、「自分も頑張ろう」と前を向くためのコンテンツになっているようだ。
【編集部MEMO】
佐久間宣行氏がパーソナリティを務める『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』は、2019年4月にスタート。前月に行われた発表会見では、「この年になって、夢がかなうことがあるんだなと。中学時代から聴いていた『オールナイトニッポン』にまさか43歳でオファーがあるなんて」と驚き、就職活動でニッポン放送に落ちたことに触れながら、「『オールナイトニッポン』のディレクターをやりたかったんです。でも、まさか演者として出るとは」と話していた。
