丼を覆い尽くすほどの極太メンマがSNSでも話題を集めている「メンマラーメン」。提供するのは、「六厘舎」創業者・三田遼斉氏が手がける新ブランド「久臨」だ。
なぜ、これほど大量のメンマを主役にした一杯が生まれたのか。全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長が、三田氏にその狙いを聞きながら実食した。
六厘舎創業者・三田遼斉が贈る「久臨」が御茶ノ水に
JR御茶ノ水駅の改札内、「エキュートエディション御茶ノ水」に「久臨」がオープンした。2026年6月1日に登場した注目店である。
「久臨」を手がけるのは、つけめんの名店「六厘舎」の創業者・三田遼斉氏。今回目指したのは、六厘舎創業当時の味への「原点回帰」だという。
伝統の味わいをベースに、動物系の素材を贅沢に継ぎ足すことで、より重厚なコクと深みを追求。三田氏によれば、「久臨」は同グループの「舎鈴」のプレミアムバージョンという位置づけで、価値を高めた一杯を提供するブランドだ。
駅ナカという立地も面白い。JR御茶ノ水駅の改札を出ることなく立ち寄れるので、乗り換えや仕事の途中にも使いやすい。
丼を覆い尽くす極太メンマ、これこそ「キングオブメンマ」!
今回いただいたのは「メンマらーめん・並」(並:1200円/大:1350円)。運ばれてきた丼を見て、まず驚く。
「メンマ、多すぎない?」
どんぶりの表面を覆い尽くすように、極太のメンマがこれでもかと盛られている。その迫力たるや、メンマ好きの私でも思わず笑ってしまうほど。その下にはチャーシュー2枚、ナルト、ネギ、ノリが隠れている。
麺は太めの平打ちちぢれ麺。動物系のほんのり濃いめのスープをしっかりと持ち上げ、ちぢれ麺ならではの食感も楽しい。
ひと口すすれば、スープと麺がジャストマッチ。濃厚感はありながら、メンマや麺と一緒に食べ進めると不思議と箸が止まらない。
そして、この一杯の主役はやはりメンマだ。
「大好きなメンマをお腹いっぱい食べてみたい」。
そんな、メンマ好きなら一度は抱いたことがあるかもしれない夢を、そのままラーメンにしてしまったような一杯である。
しかも、これだけ大量のメンマを食べさせるということは、メンマそのものに相当な自信がなければできない。極太なのに、実にみずみずしい。コリコリとした歯応えがありながら、決して硬いだけではなく、噛むほどにメンマそのものの旨味が感じられる。
三田氏も「メンマ好きこそ食べていただきたい」と話す。
「ゴリゴリの歯応えで、一本一本が相当な存在感。私はこれこそがキングオブメンマだと自賛しています」
この言葉も、実際に食べてみると納得できる。
さらに面白いのが、メンマの味付けだ。意外にも基本は薄味。これはメンマそのものを主張させるためだけではない。
三田氏によれば、メンマに熱いスープを注ぐことで、メンマの味わいがスープへと移っていく。だからこそ、メンマ単体の味を濃くしすぎず、スープとの一体感を壊さないように仕上げているのだという。
「メンマそのものの素材の味を生かしたい」という考えが、あの大量のメンマにも込められている。メンマそのものを楽しみながら、同時にスープの味わいを変化させ、一杯全体を完成させる存在として設計されているのだ。
御茶ノ水駅にきたら食べてほしい、メンマ好き必見の「六厘舎」原点回帰ブランド
「六厘舎」の原点回帰を掲げながら、「舎鈴」のプレミアム版として新たな価値を提示する「久臨」。つけめんブランドの雄として知られる三田氏が、これほど大胆にメンマを主役へ押し上げてくるのも面白い。
御茶ノ水駅の改札内という気軽に立ち寄れる場所で、このインパクト。一度見たら忘れられない「メンマラーメン」は、メンマ好きなら一度は体験してほしい一杯だ。





