星野リゾートは8月11日、奈良県明日香村との「持続可能な地域社会形成に向けた包括的連携協定書」を締結したと発表した。

  • 2026年8月11日の締結式(左:明日香村長 森川 裕一氏/右:星野リゾート 赤羽亮祐)

    2026年8月11日の締結式(左:明日香村長 森川 裕一氏/右:星野リゾート 赤羽亮祐)

同社と明日香村は、2016年に「企業立地に関するパートナーシップ協定」、2019年に「地域活性化包括連携協定」を締結し、10年にわたり連携を深めてきた。「飛鳥・藤原の宮都」として世界遺産に登録され、2027年に「星のや飛鳥」の開業を控える記念すべきタイミングで、更なる連携強化を目的として協定を締結した。

歴史的風土を守り、未来へ繋ぐ地域共生の取り組み

本協定を通じて両者は、明日香村が有する唯一無二の歴史的風土や景観、伝統文化の保全に努めるとともに、その魅力を活かした独自の滞在型コンテンツ開発を検討していく。今後は、国内外に向けた受入環境の向上、村内周遊を促す仕組みづくりなど、年間を通じて人が行き交う持続可能な観光の形を目指す。

日本の原風景が広がる「明日香村」

世界遺産登録された明日香村は、推古天皇や聖徳太子、蘇我馬子、斉明天皇、天武天皇、持統天皇などが活躍し、日本の中央集権国家が誕生した場所。石舞台古墳やキトラ古墳、高松塚古墳、日本で最初の本格的な仏教寺院である飛鳥寺など、多数の史跡が存在する。また、地域の景観を守るため、通称「明日香法」と呼ばれる特別措置法により、日本国内で唯一、行政区域内の全域が歴史的風土特別保存地区に指定されている。

「明日香村と星野リゾートの10年の歩み」の軌跡を振り返る特設サイト

同社は、明日香村との10年の歩みを振り返る特設サイトを公開している。、「なぜ今、『飛鳥・藤原の宮都』が世界遺産に? 明日香村長に聞く『日本の首都』の原点」「森川村長、星野リゾートと明日香村を語る。この地を選んだ星野リゾートの感性。」「地域とともに歩む―明日香村と星野リゾートの人材交流【前編】【後編】」「奈良の観光課題と星のや飛鳥が果たす地域貢献について」など、全10回を予定している。

  • 10年の活動内容や明日香村の観光の未来について発信

    10年の活動内容や明日香村の観光の未来について発信

「星のや飛鳥」2027年開業へ

星のや飛鳥の開業予定地は、明日香村西部の谷あいに位置し、周辺は牽牛子塚(けんごしづか)古墳や真弓鑵子塚(まゆみかんすづか)古墳、マルコ山古墳、岩屋山古墳などの歴史資源に恵まれている。村のまちなみ風景を踏襲した低層の分棟型客室を展開する。飛鳥時代に仏教と共に伝わった瓦屋根が建物に映え、敷地の中心には棚田を想起させる庭が広がる。「飛鳥の宮都」があったエリアにて、「星のや」ブランドならではの独創的な切り口でその時代や土地に思いを馳せる滞在を提案する予定だ。

  • 星のや飛鳥 イメ―ジ

    星のや飛鳥 イメ―ジ