過去の放送では、小堀の常識外れな行動が強く印象に残り、一人の個性的な登場人物として見ていたという。だが今回は、母親との関係や恋愛を通じて、「一人の人の人生」として捉え、破天荒さの奥にある温かさや人間味が見えてきた。

特に印象に残ったのが、小堀が女性と出会う場面。相手を前にすると少年のような表情を見せ、少し調子に乗ってしまう。その姿を「思わずかわいらしいと感じてしまいました(笑)」と振り返る。

前編で、思いを寄せた女子プロゴルファーと公園で別れ、ベンチでぼう然とする中で、奇跡的に彼女との思い出のプリクラを落としてしまう場面では、「ドラマだと思って、笑いが止まらなかったです」と思い出し笑い。小堀に、予想外の出来事を引き寄せる力があると感じた。

  • 交際女性とデートする小堀敏夫 (C)フジテレビ

    交際女性とデートする小堀敏夫 (C)フジテレビ

母親と恋人の対面シーンで感じた「家族の愛」

後編では、小堀が恋人を母親に会わせる場面が登場。ここでは、母親が本当に息子を心配し、大切に思っていることが伝わってきたといい、「家族の愛を感じて、すてきだなと思いました」と、これまでの「クズ芸人」シリーズでは味わうことのなかった心境になった。

親からすれば、いくつになっても子どもなのだと改めて感じ、小堀親子の姿を見ながら、自分も「心配をかけないように、立派になった姿を見せなきゃ」と気を引き締めたそうだ。

当初は遠くから眺めていた小堀に、収録が進むほど寄り添う気持ちが生まれたという吉田。最後に、本人に会いたいかと聞かれると、一瞬ためらいながらも「お会いしてみたいです」と答えたが、「第三者、第四者ぐらい、大人が大人数で(笑)」と、やはり慎重な姿勢を見せていた。

●吉田美月喜
2003年生まれ、東京都出身。18年に俳優デビューし、主な出演作に、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』、映画『メイヘムガールズ』『あつい胸さわぎ』『カムイのうた』など。24年公開の劇場アニメ『ルックバック』では、京本役として河合優実とダブル主演を務め、声優としても注目を集めた。今年は、映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』、オムニバス映画『GEMNIBUS vol.2』の一編「顔のない街」、舞台『リア王』などに出演。5月からファッション誌『non-no』の専属モデルも務め、俳優、声優、モデルと活動の幅を広げている。今後、映画『KARATEKA』、27年には連続テレビ小説『巡るスワン』に出演予定。