俳優の吉田美月喜が、2日・9日に放送されるフジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に初挑戦した。担当したのは、「クズ芸人の生きる道」。パチスロとギャラ飲みで生計を立てるお笑い芸人・小堀敏夫(58)の近況を追った作品だ。

長編ナレーションを担当するのは初めてだったという吉田は、収録を終えると「今、緊張から解き放たれて、頭が何も回っていないみたいな状況です」と安堵。長時間にわたって声だけで映像に寄り添う中で、「自分でも知らなかった気持ちを知れた気がします」と、新たな発見があったことを明かした――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションに初挑戦した吉田美月喜

    『ザ・ノンフィクション』のナレーションに初挑戦した吉田美月喜

小堀敏夫、年下の女性と意気投合

トレードマークはジャイアンツの帽子。家賃3万2,000円の安アパートで暮らす小堀は、芸歴34年のベテランながら、ギャラ飲みとパチンコでその日暮らし。「クズ芸人」と呼ばれ、所属していたワハハ本舗を“クビ”になって5年が経った。

起死回生を狙う小堀が頼ったのは、相方・室田稔。「ラーメン店をやりたいから、100万円を貸してほしい」と土下座までして頼み込み、修業を始めると決意するが、初日から寝坊して遅刻。働く前にクビになってしまう。

すると今度は突然、「出家したい」。髪を丸刈りにして寺で修行に挑むが、わずか2日で逃げ出してしまった。

自分にはやはり「笑い」しかない。小堀が次に掲げた目標は、コント日本一の芸人を決める『キングオブコント2025』への出場。大会王者のビスケットブラザーズにネタを作ってもらい、相方と再起を懸けた大舞台へ向かう。

そんな小堀の前に、思いがけない出会いが訪れる。後輩芸人が開いた飲み会で、年下の女性と意気投合したのだ。迎えた告白の日、小堀を待ち受けていた運命とは……。

  • 寺で修行する小堀敏夫 (C)フジテレビ

    寺で修行する小堀敏夫 (C)フジテレビ

「この中に私が入っちゃっていいの?」

収録前に、これまで放送された『ザ・ノンフィクション』の映像を見たという吉田。30年を超える番組の長い歴史を感じるほど、「この中に私が入っちゃっていいの?」「本当にいいんですか?」というプレッシャーを感じたという。

ナレーションには、主人公のすぐ近くにいるように語る方法もあれば、視聴者と同じ距離から見つめるように読む方法もある。吉田は、『ザ・ノンフィクション』ならではの距離感があるはずだと考えながらも、「それができるかどうか、自分では分かりませんでした」と、緊張が膨らむ中で、本番に臨んだ。

このシリーズは、小堀の言動に対して軽くツッコミを入れるような語りも求められる。序盤は特に緊張していたが、映像を見続け、小堀への理解が深まるにつれて「だんだん楽しくなっていきました」といい、主人公をより近くに感じながら声を重ねられるようになっていった。