サントリーは、ノンアルコールベース「ZEROPPA」を使った専門店「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」(運営:マザー牧場)を、東京タワーフットタウン1階で展開している。

「ノンアルコールはお酒が飲めない時に仕方なく選ぶもの」というイメージを変え、新たな楽しみ方を提案。この夏には、東京タワーをイメージした期間限定ドリンク3種類の提供も開始した。

  • 緑に囲まれたデザインが目を引く「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」の店舗

    緑に囲まれたデザインが目を引く「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」の店舗

「飲めないから飲む」ではなく、「飲みたいから飲む」ノンアルへ

今回は、サントリー 未来創造本部 ノンアル部の赤澤佳穂氏、マザー牧場 食堂部 フード事業課 エリアマネージャーの中村奈々氏、マザー牧場 食堂部 フード事業課で「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」店長の弓場弘登氏に話を聞いた。

  • 「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」店長の弓場弘登氏、サントリー 未来創造本部 ノンアル部の赤澤佳穂氏、マザー牧場 食堂部 フード事業課 エリアマネージャーの中村奈々氏

    「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」店長の弓場弘登氏、サントリー 未来創造本部 ノンアル部の赤澤佳穂氏、マザー牧場 食堂部 フード事業課 エリアマネージャーの中村奈々氏

「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」は、2025年7月18日に東京タワーフットタウン1階にオープンした。店舗を立ち上げた背景には、ノンアルコール飲料に対するイメージを変えたいという思いがあったという。

赤澤氏は、「ノンアルコールは、お酒が好きだけれど妊娠中だから飲めない、運転するから今日は我慢する、といった“仕方なく飲むもの”というイメージがまだまだ強い」と説明。そのイメージを変えるため、日本のシンボルであり、国内外から多くの観光客が訪れる東京タワーを出店場所に選んだという。

「東京タワーは日本を代表する観光スポットです。楽しい気持ちで訪れる場所だからこそ、ノンアルコールも前向きな選択肢として楽しんでいただけるのではないかと考えました」(赤澤氏)

店舗の運営を担うのはマザー牧場。両社は東京タワーで別店舗も共同で展開しており、そうした関係性を背景に「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」の運営もマザー牧場が担うことになったという。

写真を撮りたくなる夏限定メニューと東京タワー限定メニュー

同店では、東京タワー限定メニューに加え、期間限定メニュー3種類も提供している。

この夏登場した期間限定メニューは、「味だけでなく、見た目から楽しめること」をテーマに開発された。

  • 東京タワーをイメージした「東京タワー限定メニュー」(左から)ゼロよい東京タワーサワー(オレンジ)、ゼロよい東京タワー苺クリームフロート、ゼロよい東京タワーサワーダイヤモンドヴェール(ミックスベリー)

    東京タワーをイメージした「東京タワー限定メニュー」(左から)ゼロよい東京タワーサワー(オレンジ)、ゼロよい東京タワー苺クリームフロート、ゼロよい東京タワーサワーダイヤモンドヴェール(ミックスベリー)

  • 夏季限定メニュー(左から)ゼロよいアイスの実サワー、ゼロよいラムネフロート、ゼロよいフローズンソルティレモン

    夏季限定メニュー(左から)ゼロよいアイスの実サワー、ゼロよいラムネフロート、ゼロよいフローズンソルティレモン

試作を重ねる中で、ドリンクのグラデーションやアイスクリームのトッピング、ヘタ付きのさくらんぼの採用など、細かな演出にもこだわったという。

「もちろん、おいしいことは大前提ですが、東京タワーと一緒に写真を撮りたくなるようなドリンクを目指しました。味だけではなく、見た目から楽しめる商品となっています」(赤澤氏)

狙いどおり、東京タワーを背景にドリンクの写真を撮る来店客も多いという。

ジュースとは違う、ノンアルだからこその魅力

同店で提供するドリンクのベースとなる「ZEROPPA」は、焼酎やウイスキー由来の香りを生かしたノンアルコールベース。一般販売は行っておらず、居酒屋などの飲食店向けに提供されている業務用商品だ。アルコールを含まないものの、お酒らしい風味を楽しめるのが特徴だ。

  • 同店で使用している、サントリーのノンアルコールベース「ZEROPPA」

    同店で使用している、サントリーのノンアルコールベース「ZEROPPA」

では、ジュースとの違いはどこにあるのだろうか?

赤澤氏は、「酔わずに、お酒の楽しさだけを体験できること」だと話す。

「お酒には、気持ちが開放的になったり、その場が特別な時間になったりする魅力があります。ノンアルコールなら、酔うことなく、その雰囲気だけを楽しめます」(赤澤氏)

たとえば、車で東京タワーを訪れた人や、小さな子ども連れの家族など、お酒を飲めない場面でも“乾杯気分”を味わえるという。

東京タワーフットタウン前の広場では、夏休み期間に子ども向けイベントなども開催され、多くの家族連れでにぎわう。そうした来場者に向けて、お子さんを見守りながらでも少し贅沢な気分になれる一杯を提案したい考えだ。

なお、ノンアルコールドリンクは20歳以上を対象としている。一方で、店舗ではソフトドリンクやフードメニューも用意しており、家族でも気軽に立ち寄ることができる。

  • ノンアルメニューに加え、フードメニューやソフトドリンクも用意されている

    ノンアルメニューに加え、フードメニューやソフトドリンクも用意されている

来店客とともに進化した店舗

「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」の来店客は日本人だけでなく、中国をはじめとするアジア圏や、スペインなど欧米からの観光客も多い。

フードメニューではロングポテトが外国人観光客からも人気を集める一方で、ノンアルコールドリンクも好評で、おかわりを注文する来店客もいるという。

実は、オープン当初はメンチカツやつくね棒など、居酒屋風のメニュー構成だった。しかし、約1年間営業を続ける中で、東京タワーという立地に合わせ、チュロスなどのスイーツや写真映えするドリンクを充実させ、現在のスタイルへと変化した。

店長の弓場氏は、「東京タワー限定メニューの中では、個人的にミックスベリーの『ゼロよい東京タワーサワーダイヤモンドヴェール』がおすすめです。ぜひ東京タワーと一緒に写真を撮りながら楽しんでいただけたら」と笑顔で話した。

東京タワーから広げたいノンアル文化

赤澤氏によると、20歳以上でもノンアルコール飲料を飲んだことがない人は約7割にのぼるという。

「まだ『自分には関係ない』と思っている方が多いカテゴリーです。でも、東京タワーをきっかけに一度試していただいて、『こんな場面でも楽しめるんだ』と感じてもらえたらうれしいですね」(赤澤氏)

また、中村氏も、「私自身はお酒が好きなので、以前はノンアルコールに触れる機会は多くなかったのですが、初めてZEROPPAを飲んだ時に『おいしい』と思いました。ぜひ、このお店で体験していただけたらうれしいです」と語る。

筆者も実際に試飲したが、焼酎やウイスキー由来の香りがほのかに感じられ、ジュースとは異なる“お酒らしさ”を確かに感じた。果実やアイスクリームを取り入れたメニューもあり、スイーツ感覚でも楽しめる一杯だ。東京タワーを眺めながら味わうことで、ノンアルコールでありながら、お酒を楽しむような雰囲気を感じられた。

ノンアルコールを、「お酒を飲めない人のための代用品」ではなく、新たな楽しみ方へ。同店は、ノンアルコールを楽しむ文化を東京タワーから発信する拠点となっている。

  • 東京タワーの足元で、ノンアルコールの新たな楽しみ方を提案する「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」

    東京タワーの足元で、ノンアルコールの新たな楽しみ方を提案する「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」