多忙な日々を送る中で、2人はどのように気持ちをリフレッシュしているのか。平井は、プライベートでもボイストレーニングや体のメンテナンス、トレーニングに時間を費やし、「基本的には、ずっと仕事のために生活しています」と話す。
思い立ったときには、スマートフォンの電源を切り、自然の多い公園を散歩することも。それでも、最もリラックスできるのは、BEYOOOOONDSのメンバーと過ごす時間だといい、「みんなと話しているときが、すごくリフレッシュできます」と声を弾ませた。
対する高野は、「ひと息つく時間」を大切にしているという。「カードゲームをすることが多いです。自己満足のためにやっている時間ですが、勝負に勝ったときの楽しさや気持ちよさがあります。ゲームに救われています」とのことだ。
新メンバーを迎えるにあたって学んだ“人との距離”
本作の撮影後、BEYOOOOONDSには新たなメンバーが加わることになった。初めて直属の後輩を迎えるにあたり、平井ら先輩メンバーは、どのように新メンバーと接するべきか話し合ったという。
それぞれ経歴が異なる中で、その差を無理になくそうとするのも違う。本作の登場人物も、それぞれ異なる思いや苦しさ、悩みを抱えていることから、平井は、一人一人に合った距離を取ろうとする日奈の姿勢に学び、「私は人との距離の取り方が下手なので、日奈を見習って頑張りたいと思います」と参考にする部分もあったようだ。
「頑張れ」という言葉をむやみに人へかけることが難しい時代でもある。そんな中、平井は元野球選手・イチロー氏の「普段の半分の力しか出せなくても、その時出せる100%を出す」という考えに感銘を受けたという。公演ごとにコンディションが異なる中でも、そのときの自分に出せる力を尽くすという考えは、大きな支えになった。
高野も、様々な場面で年長者や先輩の立場になる機会が増えているが、「教える側も頑張っている」とした上で、「お互いに思いやりを持って、それぞれのリズムを感じながら、適度に頑張りすぎないことが大切だと思います」と強調した。
“がんばること”も、“がんばらないこと”も選んでいい。誰かと同じ速さで進む必要もない――作品が描くメッセージは、演じた2人自身の現在にも、重なっていたようだ。

