自然食研は2026年7月28日、「熱中症と飲酒についての意識」に関する調査の結果を発表した。本調査は、週1回以上お酒を飲む習慣がある20~50代の男女504人と、内科医・消化器内科医507人を対象に、2026年6月12日~6月15日の期間、インターネット調査で実施された。

夏場の飲酒習慣、約4割が空腹時にお酒を飲む

  • 夏場にお酒を飲む際に当てはまる内容

    夏場にお酒を飲む際に当てはまる内容

週1回以上お酒を飲む習慣がある20~50代の男女に「夏場にお酒を飲む際に当てはまる内容」を聞いたところ、「空腹なのに、お酒を飲むことがある」(39.1%)が最多となった。次いで、「汗をかいた後に、そのままお酒を飲むことがある」(36.1%)、「喉が渇いていると、一口目はお酒を飲むことがある」(32.9%)が続いた。空腹時や汗をかいた後、喉が渇いたタイミングで、水分補給より先にお酒を口にする人が一定数いることがわかった。

約7割が飲酒翌日の脱水・熱中症リスクを認識

「飲みすぎた翌日は、アルコールの利尿作用などにより脱水状態になりやすく、熱中症に注意が必要」という情報を知っていたかを聞いたところ、「よく知っている」(24.8%)と「やや知っている」(48.4%)を合わせ、約7割が認知していることが明らかになった。多くの人がアルコールの利尿作用や、それに伴う脱水・熱中症への注意が必要であることを理解していることがうかがえる。

夏の飲酒で約4人に1人が熱中症や脱水を疑う不調を経験

  • 夏の暑い日にお酒を飲んだ直後や翌朝の不調

    夏の暑い日にお酒を飲んだ直後や翌朝の不調

夏の暑い日にお酒を飲んだ直後や翌朝に、「熱中症」や「脱水症状」を疑うような不調を感じたことがあるかを聞いたところ、「ない」(73.4%)が多数だった一方、「ある」(26.6%)は約4人に1人となった。

  • 具体的に感じた不調/夏の暑い日にお酒を飲んだ直後や翌朝に不調を感じた原因は何だったと思うか

    具体的に感じた不調/夏の暑い日にお酒を飲んだ直後や翌朝に不調を感じた原因は何だったと思うか

具体的な不調については、「倦怠感・だるさ」(70.2%)が最も多く、「頭が重たい感じ」(47.0%)、「吐き気・胃腸の不調」(33.6%)が続いた。また、夏の暑い日にお酒を飲んだ直後や翌朝に「熱中症」や「脱水状態」を疑う不調を感じた人に、その原因を聞いたところ、「水分補給が足りなかった」(60.5%)が最多となった。飲酒量や飲むペースだけでなく、水分補給の不足が夏場の飲酒による体調不良につながる要因として認識されていることがわかった。

医師の約9割が夏場の過度な飲酒による熱中症リスクを指摘

  • 夏場の過度な飲酒と熱中症・脱水リスク/飲酒翌日の熱中症・脱水リスクを患者は理解していると思うか

    夏場の過度な飲酒と熱中症・脱水リスク/飲酒翌日の熱中症・脱水リスクを患者は理解していると思うか

内科医・消化器内科医に「夏場における過度な飲酒は、熱中症や脱水状態のリスクを高める要因になると思うか」を聞いたところ、「とてもそう思う」(47.1%)と「ややそう思う」(42.8%)を合わせ、約9割がリスクを指摘した。

また、「飲酒翌日は熱中症のリスクが高まること」について、患者・生活者は十分に理解していると思うかを聞いたところ、「十分に理解していると思う」(35.7%)、「やや理解していると思う」(45.2%)となった。一方で、「理解していないと思う」という回答も一定数あり、飲酒と熱中症リスクへの理解が十分に広がっているとはいえない状況もうかがえた。

医師が注意する夏場の飲酒習慣は「水分補給代わりのお酒」

  • 夏場の飲酒時において、熱中症リスクがあるにもかかわらず一般の方が行いがちな行動/夏場に飲酒する方へ伝えたい注意点

    夏場の飲酒時において、熱中症リスクがあるにもかかわらず一般の方が行いがちな行動/夏場に飲酒する方へ伝えたい注意点

医師に「夏場の飲酒時において、熱中症リスクがあるにもかかわらず一般の方が行いがちな行動」を聞いたところ、「水分補給の代わりにお酒を飲むこと」(48.3%)が最多となった。次いで、「汗をかいた後にすぐ飲酒をすること」(46.4%)、「喉が渇いた際に、水分補給より先にお酒を飲むこと」(40.6%)が続いた。

また、「夏場に飲酒する方に対して伝えたい注意点」を聞いたところ、「飲酒前・飲酒中・飲酒後にこまめな水分を摂る」(46.0%)が最多となった。続いて、「汗をかいた後にすぐ飲酒しない」(45.6%)、「炎天下や高温多湿の場所で飲酒を避ける」(37.5%)が挙げられた。

飲酒量の管理だけでなく、飲む前後の行動や飲酒する環境にも注意することが、夏場の体調管理につながると考えられる。

夏場の飲酒時に意識したい栄養素は「ミネラル」

  • 夏場の飲酒時に意識したい栄養素

    夏場の飲酒時に意識したい栄養素

医師に「夏場の飲酒時に体調管理の観点から意識した方が良いと考える栄養素・成分」を聞いたところ、「ミネラル」(44.0%)が最多となった。次いで、「ビタミンC」(41.0%)、「ビタミンB群」(38.9%)が続いた。発汗やアルコールの代謝によって失われやすい栄養素として、ミネラルやビタミン類を意識することが重要だという。また、しじみなどに含まれるアミノ酸の一種「オルニチン」を挙げる回答も一定数みられた。

夏の飲酒は水分・栄養補給を意識して楽しむことが重要

今回の調査では、週1回以上お酒を飲む習慣がある20~50代の男女の間で、夏場の飲酒後に熱中症や脱水を疑うような不調を経験した人が約4人に1人いることが明らかになった。不調の原因としては「水分補給不足」が最多となり、医師からも「水分補給代わりのお酒」や「汗をかいた後の飲酒」への注意が示された。

夏場にお酒を楽しむ際は、飲酒前・飲酒中・飲酒後のこまめな水分補給や、適切な栄養摂取を意識することが重要となりそうだ。