富山県の新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」が10月2日からツアー始動することとなり、7月23日に全国約1,180の旅行会社で一般向け旅行商品が発売された。初年度は10~11月のみ運行とされ、計4つの基本コース(1泊2日)を用意している。
「黒部宇奈月キャニオンルート」は黒部ダムと黒部峡谷の欅平を結び、立山黒部アルペンルートともつながる新たな観光ルート。60年以上前、黒部川第四発電所の建設などに伴う工事用ルートとして整備された。2018年に関西電力と富山県が協定を締結し、一般開放・旅行商品化が決定。当初は2024年6月の開始を予定していた。
しかし、2024年1月に発生した能登半島地震の影響で、黒部峡谷鉄道(宇奈月~欅平間)の鐘釣橋が損傷。トロッコ電車が全線運行できなくなり、「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放・旅行商品化も延期を余儀なくされた。鐘釣橋の損傷が想定以上に大きいと判明し、復旧工事は長期化したが、黒部峡谷の非常に厳しい自然環境の中で工事が進められたという。
黒部峡谷鉄道は10月1日から全線で運行再開する予定となり、その翌日、10月2日のツアー始動が決まった。「黒部宇奈月キャニオンルート」のツアー始動に先立ち、7月23日に全国の旅行会社で一般向け旅行商品を一斉発売。基本コースとして宇奈月発2コース・黒部ダム発2コースの計4つを用意しており、各旅行会社が往復の交通や周辺観光、前後の宿泊など加えたツアー商品を企画・販売する。基本コース単体の販売も行うとしている。
新たな観光ルートとなる「黒部宇奈月キャニオンルート」は、ここでしか見られない圧倒的な景観と、非日常の乗り物体験が見どころに。岩盤温度が高く、世紀の大工事といわれた「高熱隧道」、標高差200mを一気に昇降する「竪坑エレベーター」、急勾配を進む「インクライン」などを体験でき、電源開発の歴史と大自然の迫力を肌で感じられるとのこと。


