FOD SHORTで配信中の縦型ショートドラマ『野球少女鷲尾』で主演を務める乃木坂46の川崎桜(※崎は正しくは立つ崎)と、共演している乃木坂46の小川彩。『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)のリスナーとともに育まれてきたキャラクター・鷲尾史保を川崎が演じることでも話題を集める本作は、「好き」という気持ちと向き合いながら成長していく2人の大学生を描く青春ストーリーだ。
同期だからこその息の合った掛け合いで語ってくれたのは、撮影の舞台裏や演技への思い、お互いの印象、そして作品のテーマにも重なる「好き」との向き合い方。対照的な性格だからこそ支え合える、2人ならではの関係性が見えてきた。
久保史緒里へのリスペクトを胸に…「鷲尾」を受け継ぐ覚悟
――出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
川崎:まずはとても驚きました。驚くのと同時に、久保史緒里さんが『乃木坂46のオールナイトニッポン』でリスナーの皆さんと一緒に育ててきた鷲尾を演じさせていただくことになって、プレッシャーも感じました。
小川:私も驚きましたし、とてもうれしかったです。久保さんがラジオで野球のお話をされているのが大好きだったので、その世界観を大切にしながら、良い作品にしたいという気持ちでした。
――川崎さんは、鷲尾を演じる上で特に意識したことはありましたか?
川崎:お話をいただいてから発表されるまで、ずっと緊張していました。鷲尾という存在がファンの皆さんにとって本当に大切な存在だと分かっていたので、「自分が演じていいのかな」という思いもあって。でも私は、久保さんが野球の話になると熱が入って早口になる姿がとても好きだったので、そのリスペクトを込めて、自分の中で久保さんをイメージしながら演じていました。
――ラジオパーソナリティとして話すシーンも、とても印象的でした。
川崎:本当に大変でした(笑)。セリフの中に野球用語もたくさんありましたし、ラジオはレギュラーMCを務めている『らじらー!サンデー』(NHK AM)で経験させていただいていますが、今回は全然テンションが違いました。「どうしたらリスナーの皆さんに興味を持ってもらえる話し方になるんだろう」とずっと考えていました。
とにかく体に染み込むまで繰り返そうと思って、ライブの着替えの時間や空き時間も、一人でずっとセリフをしゃべっていて……。周りのメンバーから「何をしゃべっているの?」と言われるくらい(笑)。久保さんのラジオは抑揚や熱量が本当にすごくて、それを目標にしていましたが、やっぱり難しかったです。
――撮影では、平野眞監督から多くのアドバイスを受けたそうですね。
川崎:はい。私は今回がドラマ初主演だったので、撮影前に何度もリハーサルをしていただきました。監督が「ここはこう言ったほうが伝わるよ」と、本当に具体的に教えてくださったので、セリフもとても言いやすくなって、安心して現場に入ることができました。
小川:私は「とにかく楽しんでください」と声をかけていただいたのが印象に残っています。自由に演じられる雰囲気を作ってくださったので、とてもありがたかったです。
――劇中には、乃木坂46ファンなら思わず気付くような“隠しネタ”もたくさん散りばめられています。それを見つけるのも、本作の見どころの一つと言えますよね。
川崎:はい。ウィーラーの話をしているシーンでは、私がセンターをさせていただいている「17分間」という楽曲の振り付けを入れているんです。ファンの皆さんなら気付いていただけるくらい踊っていると思います(笑)
小川:振り付けだけじゃなくて、私たちがレギュラー出演している『乃木坂工事中』(テレビ愛知・テレビ東京系)の印象的なシーンだったり、セリフだったり、本当にいろいろなところに乃木坂46のネタが入っています。撮影中に監督さんと「ここでも入れてみよう」と話しながら増えていったものも多くて、何回見ても新しい発見があると思います。
――演技の魅力はどんなところに感じていますか?
小川:『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ)をはじめ、昨年くらいからドラマに出演させていただく機会が増えて、実際にやってみると、お芝居はとても楽しいなと思いました。自分とは違う人生を生きられる経験はなかなかないので、本当に心が動くんです。最初は「私にできるのかな」という不安もありましたが、「やってみなきゃ始まらない」と思えるようになりました。
川崎:私は先日、1st写真集『エチュード』(新潮社)を発売させていただいたのですが、「表現することが好きなんだな」と改めて実感しました。一枚一枚、「このページではこういう女の子を演じよう」と考えながら撮影していて、その時は写真でしたが、役を演じることはとても楽しいなと思っていたので、今回こうしてお芝居に挑戦できたことは本当にうれしかったです。
「彩のツッコミがとても面白かったです(笑)」
――劇中の鷲尾と凜と、実際のお二人との間に共通点はありましたか?
小川:ドラマでは先輩・後輩ですが、自然と仲が良い関係なんです。その距離感が、年齢は離れているけど同期という私たちの関係にも少し似ているのかなと思いました。
川崎:確かに。普段の彩も頼もしいですし、演じた凜ちゃんもいつも冷静で頼もしかったので、安心して撮影することができました。
――撮影を通して、お互いの新しい一面を発見したことはありましたか?
川崎:彩のツッコミがとても面白かったです(笑)。普段の活動では、一ノ瀬美空ちゃんにツッコんでいる姿はよく見ますが、それ以外ではあまり見たことがなくて。店長役の西堀(亮・マシンガンズ)さんへの鋭いツッコミは本当に面白かったので、ぜひ注目していただきたいです。
小川:私は桜の泣くシーンですね。同期としてずっと一緒に活動していますが、見たことのない表情をたくさん見ることができて、「こんな表情もあるんだ」と新しい発見がありました。もっといろいろな桜を見てみたいなと思いました。
――劇中で、凜は鷲尾との出会いをきっかけに少しずつ変わっていきます。お二人自身も、お互いから刺激を受けることはありますか?
小川:あります。凜ちゃんは、鷲尾さんと出会ったことで「好き」が広がっていきますが、私も乃木坂46に入って、桜をはじめメンバーのみんなに影響されて、好きなことが増えたり、「もっと頑張ろう」と思えたりしたことがたくさんあったので、重なる部分がありました。
――川崎さんから学ぶことも?
小川:はい。お姉さんなので、見ていると憧れるところがいっぱいあります。
川崎:そんなこと言ってくれたの初めてじゃん!(笑)
小川:恥ずかしくて、普段は言えないんです(笑)
川崎:私は彩の頑張りにいつも刺激をもらっています。最年少なのに、本当に努力家なんです。彩が頑張っている姿を見ると、「私ももっと頑張らなきゃ」といつも思わせてくれる存在です。


